ブログネタ:あなたの“芥川賞”は? 参加中
直木賞受賞作、
佐々木譲さんの『廃墟に乞う』を読み終えました
休職中の警察官が事件を解決する短編集で
舞台は、私の大好きな北海道。
美しいイメージが強い北海道。
海外からの観光客が多いニセコなどは栄えているようですが
実際のところ
札幌でさえ、有効求人倍率が全国平均を大きく下回っています。
他にも、いろいろと課題の多い土地。
だけれど
それ以上に魅力のある土地だと、常々感じています。
この作品では
そんな北海道のいいところも悪いところも
あるがままに書いています。
犯罪についても同様で
救いようのないところも
しっかり描かれている。
だけど、不思議と重さを感じさせない。
それは、休職中の警察官が犯罪を解決していくという
現実では考えられない設定ゆえだと思います。
フィクションとノンフィクションの違いを心得ていて
小説であることに徹している。
直木賞受賞も納得の
素晴らしい作品だと思いました。
一昨日、佐々木譲さんがJ-WAVEに出演されていて
初めて知ったのですが
佐々木譲さんと逢坂剛さんは、編集者が同じだそう
なんか、納得
私が選ぶ芥川賞は
やっぱり、藤代泉さんの『ボーダー&レス』ですね
最近、再読しました
こちらも、いい作品です