ボヴェ太郎さんと渋谷はるかちゃんの舞台を見てきました!

真っ黒の舞台
照明で作られたダイヤ型の演技空間
椅子が一脚
音楽はない
あるのは、はるかちゃんが発する

マルセル・プルーストの小説 『失われた時を求めて』

ボヴェ太が絶え間なく、しかしゆっくりと全身で表現する時に床が擦れる音

1時間以上に及ぶ不思議な時間の中で観客は固唾を呑んで二人を注視する



上演後、アフタートークが行われました。



観客が言葉を聴いて、理解し、想像する、

ダンサーの動きや照明の変化を目で見、感じる。

その二つの異なる表現方法と、それらが観客に伝わるタイムラグ

そのバランスの難しさ。

確かに発せられた言葉は少し古く、文語体であり、時々置いていかれる。

「今の単語は・・・?」

と思っているうちに次の言葉が・・・少し迷子になってしまう。

ボヴェ太は言葉そのものを表現しているわけではない。

だから気にせず、頭で考えず、感じているだけでいいのかもしれない。



ボヴェ太の振り付けのつけ方は、

「ダンスが降りてくるまで待つ」だそう。

過去踊れなくなる瞬間があって、

「適当に回っておこう、飛んでおこう」という表現をすると、

観客はみんなひいてしまったそうで。

自分を掘り下げオリジナリティを探す。

でも自分を掘り下げたらすぐに底にぶち当たった。

だから周りから、空間から、観客から、感じるまで待つ。

踊れなかったら無理に踊らず、ただ立っている。

その内指先一本でも動かしたくなるまで待つ。

適当に踊って観客をひかせるより、その方がいい。

私の言葉だとうまく表現できているか・・・でもとにかくボヴェ太の話を聞いて

すごく納得がいって、すごく気持ちよくて、すごくわくわくした。



ステラ・アドラーさんの本にも似たようなことがあって

「サイズを大きくしなさい」

大きな役や偉大な役をやるのに、自分の中から探そうとしてはダメ。

自分なんてちっぽけなんだから。外へ広げていかなくちゃ。

そんな感じの言葉をふと思い出して、

少し通ずるものがあるかなぁ、なんて聞いてました。


感じたことを言葉に表現するのは難しいけど、

ボヴェ太はこれからもどんどん活躍するであろうステキな芸術家だと思いました。

二人とも、頑張ってください☆


声優★甲斐田裕子のオフィシャルブログ-Image623.jpg


声優★甲斐田裕子のオフィシャルブログ-Image621.jpg 声優★甲斐田裕子のオフィシャルブログ-Image620.jpg

私のほかにも、高校の後輩、ボヴェ太やはるかちゃんの同期生の子達が見に来てました。

二人とも、去年一緒にシアター・サンモールで舞台に立った女優さんです。

左が久保田佑ちゃん。

今は学校で演技を教える先生です。

彼女のブログも見てみてください → こちら

右は渡邉絵理ちゃん。

フリーで舞台にミュージカルに、声優にモデルに多彩ぶりを発揮しています!

絵理ちゃんのブログも覗いてみてね → こちら

今絵理ちゃんのブログをチェックして、メイクで化けたモデルっぷりに驚いた!

不思議ちゃんだけど、素直で可愛くて美人で才能を秘めた、やっぱり不思議ちゃん。


声優★甲斐田裕子のオフィシャルブログ-Image622.jpg

こちら、高校時代の演劇部の顧問の北原先生!

懐かしいっ!!

お久しぶりですっ!


なんだか懐かしい再会も果たし、楽しい舞台でした!

明日(ってか今日かな)に続く・・・!