お答えします☆Ⅱ

さあ、早速続き行きますよ～('-^*)/


⑥私も某事務所に所属しているのですが、事務所へ自分をどうアピールしたらいいか迷っています…
もちろん、何でもできなければいけないのは当たり前なのですが、その中でも絞ってアピールした方がいいのでしょうか…？お答えを宜しくお願い致しますm(__)m

（まゆぴょん さんより）

私が賢プロに入りたての頃、マネージャーにこう言われたことがあります。
「最近のお前は、輝きがなくなった」
ビックリして、色々考えました。

私は賢プロの養成所に通っている途中、劇団の研究所にも通っていて、
月～金曜は劇団、土曜は賢プロの養成所と言う生活をしていました。
本来劇団の研究所は、劇団員になる為の稽古をする場所です。
でも私は、劇団員にはなれないけど、勉強させてください！と言って入った為
一年経ったとき「君は卒業だね」と言われ、一度研究所を辞めていました。
で、今度は仕事を一生懸命やるぞ！なんて思っていた矢先の一言だったんです。

そのせいかな・・・とふと思い、
再び入所試験を受けて、研究所に舞い戻りました。
舞台の稽古と、声優の仕事・・・
似て非なるもの、最初はそう思うことばかりでした。
けれどその時代があったから、今の私があるのだと強く思うし、
その頃の土台や失敗があって、ぶれない自分を見つけてこられた。

だから、まゆぴょんさんにとって何が一番良いか、私には分からないけど、
自分が一生懸命になれるもの、自分の糧になるもの、栄養になるもの、
それを探したり、苦しんだり、苦労したり、楽しんだり、喜んだり・・・
それがいつの間にか内側から自分を輝かせてくれるんだと、思うんです。
すると不思議とまわりがそれに気づいて、色んなものがよい方向に向かうんじゃないかな。
「仕事をください」と言う時間があるなら、自分を磨くんです。
役者は一生磨き続けなきゃね。
頑張ってガッツ


⑦海外ドラマは基本的に英語を日本語に吹き変えていますが
韓国ドラマとかにはセリフと口の動きが合っていない
(セリフが終わっているのに口はまだ動いているというようなタイムラグ)
というように外国語を日本語に吹き変えてるのは大変難しいと思いますが
甲斐田さんが海外ドラマを吹き替えている時に特に気を付けてることはありますか？
（shun さんより）

韓国語って、「～ニダァ」とか口が開いて終わる言葉が多いので難しいんですよね。
日本語は基本口閉じて終わるので、違和感が残ってしまう・・・(ﾟ＿ﾟi)

だから私もチェックで最初に気を使うのは、向こうの役者の口の動きや、表情や仕草。
細かく観察して、なるべくアクションに合うように努力してます。
もちろんその役の思いや、ドラマ上の立場、芝居の流れも考えてますよ。
そして、スタジオへ行ったら、他の役者さんとの芝居に集中です！
口に合っていても、芝居が噛み合わなければ元も子もないですものね。
多少ずれていても芝居が成り立っていれば気にならないものです。

往年の古い映画を見ると、かなりズレズレって多いんですよ。
もちろん、今みたいなデジタル技術もないですし。
でも、芝居が成り立ってるから全然気にならない！！
ただ今は、口に合わせる、はとても重要視されることが多いです。



⑧私の親戚に、ほとんどがＢ型の家族がいて
最近、「今Ｂ型が見直されてるのよー！」と言われました。
見直されなければならないような酷い扱いをＢ型は受けていたのか・・・と思いました・・。
私はＡ型で、「細かい！」とかよく言われますが
Ｏ型の甲斐田さんは血液型のことでよく言われることはありますか？
（プロスト さんより）

血液型を気にするのは日本人だけ、と言われますが、
スタジオでも血液型の話題が出ることは良くあるし、面白いですよね。
私はＯ型って言うと、納得されることが多いです。
おっとりしてる、マイペース、温和って言われるかな。
私は自分がＯ型であることを気に入ってますよ。
以前 『Ｂ型の彼氏』 という韓国映画を吹き替えた事があって、面白かったなぁ。


⑨甲斐田さんにある能力が神様から与えられました。
その能力とは、世界中の人（有名人でもOK）と１時間１対１でお話しする事ができます。
その１人とは誰とお話しする機会を設けたいですか。
（Mr.ADULTS さんより）

ウィリアム・シェイクスピア！

でも何を話そうかなぁ・・・o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o～♪

人生について、人間について、役者について、言葉遊びについて、

面白い話しが聞けそうなんだけどなぁ。

１時間じゃ絶対終わらない・・・。



⑩今までに仕事を辞めようと思う位で一番で凹んだ事はありますか？またあったらどんな事ですか？
またソレにどぉ向き合い乗り越えましたか？
（潤 さんより）

へこんで、仕事をやめようと思ったことはないけど、数々の失敗の中で一番強烈だったのは、
新人の頃、初めてもらった長尺の主役をやったとき。
まだチェックの仕方もちゃんとわかってないし、アドリブの入れ方も分かってない。
でも分厚い台本の最初から最後まで喋ってないページは殆ど無いってほど喋ってる。
そうそうたるメンバーに囲まれながら、リテイクを何度も繰り返す。
だんだん自分が何を喋ってるのか分からなくなってくる。
喋れど喋れど終わらない。
声の出し方をセーブすることも分からないから、
しまいに声が枯れて使い物にならない。
結局、私以外の箇所を先に録り終え、
後日、私ともう一方ベテランの方にお付き合いいただいて
二人で抜き録り・・・
自分の無力さを痛感し、多くの人へ迷惑をかけた申し訳なさを
今でもズキズキするほど覚えています。

でも辞めようとは思わなかったし、
こんな私にチャンスを与え続けてくださったディレクター達の期待に答えるべく
今まで頑張ってきました。

人は打たれてこそ強くなると、私は思ってるし、自分がそう。
雑草根性。
それが培われたのは、劇団でですかね。
「辞めちまえ～！」
「二度と来るな～！」
「ここでマイク前の芝居をするな～！」
「お前なんか要らな～い！」
散々怒鳴られ、泣かされ、罵声を浴び、
この舞台終わったら辞めてやる！と毎回思ってました。
懐かしい・・・。

失敗は成功の元、成功は失敗の元。
悔しさをバネにもうひとつ飛び上がれればいいんだと思います。


そんなわけで、今日はここまで。
いっぱい語っちゃったかな。
お付き合いありがとうございました。
ではまた☆