自民党の吉田博美前参議院幹事長がご逝去されました。
今夏の参院選には出馬せず闘病されていましたが、あまりに突然のことで愕然としています。
今年6月の吉田幹事長のお誕生日にお会いしたのが最期となってしまいました。

吉田先生は、私が新聞記者の時から可愛がってくださいました。
新聞社から政界に入った際、委員会の希望を尋ねられたので、逡巡しながらも「私は1番年下なので、まずは与えられたところで努力します」と答えたら、吉田先生は「若い議員の中には『これじゃなきゃダメだ。これしかやらない』と言う人が多いが、国政はどの分野でも国家・国民にとって大切な仕事だ。地味な場所でも地道にやっていれば必ず見てくている人がいる」と教えてくださいました。

たくさん叱られもしました。
大目玉をくらった翌日、出勤して来られた吉田先生を参院幹事長室の前で待ち伏せすると、「俺、こわいだろ。これからも頑張れよ」と満面の笑顔でした。

忘れられないのが、幹事長になられる前の2016年夏のことです。
安倍晋三総理は16年の参院選を前に消費税増税の延期を表明されましたが、麻生太郎副総理や谷垣禎一幹事長など政府・与党から反対の声が上がりました。
安倍総理は麻生、谷垣両先生や稲田朋美政調会長、二階俊博総務会長を官邸で説得されました。
しかし、当時の参議院幹部が官邸に呼ばれることはありませんでした。
吉田先生は「参議院の選挙前なのに参議院を誰も呼ばずに重要な決定をするなど、これほど参議院をないがしろにすることはない。以前の参議院ではこんなことはなかった。参院選が終わったら必ず強い参議院をもう一度作り直す」とすごい剣幕で怒っておられました。
その言葉通り、幹事長としての3年間、政府に対しても「是は是、非は非」という姿勢を示されました。

政治家としての姿勢、有り様を見せてくださいました。
まだまだご指導いただきたかったのに残念でなりません。
吉田先生が残してくださったものを受け継ぎ、次の時代を見据えた政治を行っていかなければと思います。
これまで大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。