【教習所では教えてくれない実践スキル】
「見えないものを見る」力が、現場を守る
■ リーチフォークは「死角の塊」
リーチフォークは、その構造上、
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マスト(支柱)
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荷物
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フレーム
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狭い視界
によって、前方や足元、反対側が見えにくくなっています。
また、座って運転するカウンターフォークとは違い、立ち乗りでの運転となるため、
体の位置で見え方が変わりやすいという特徴もあります。
■ 死角は「あるもの」として運転する
見えないからといって、ないものとして扱えば事故のもと。
プロは逆です。
「死角には何かあるかもしれない」
そう考えて動ける人が、安全を守れる人です。
■ 死角に気づく具体的なテクニック
①「しゃがむ・のぞく・止まる」を習慣にする
荷物が邪魔で前が見えないとき、立ったまま無理に進むのは危険です。
一歩しゃがんでのぞく、または一度止まって確認する習慣をつけましょう。
② ミラーやカメラを過信しない
ミラーを付けている現場もありますが、補助具はあくまで“補助”。
「人間の目」と「違和感への反応力」が最後の砦です。
③ 動く前に「周囲に誰がいるか」を確認する
とくに後進時や旋回時は、死角から人が出てくることがあります。
動く前に、見えない部分を“想像”して確認するクセをつけましょう。
■ 見えない死角を「感じる」には
最も大切なのは、“空気の違和感”に気づく力です。
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さっきまで聞こえていた音がしない
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荷物の反対側に何か気配を感じる
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誰かの足が少しだけ見えた
こうした微細な変化に反応できるのが、本当のプロです。
■ 死角があるからこそ、「仲間の声」と「連携」が命を守る
死角の向こうにいるのは、仲間かもしれません。
だからこそ、周囲とのアイコンタクト、声かけ、ルールある連携が必要です。
「見えていないことを共有する文化」をつくる――
これが、私たちが目指す安全文化の一部です。
■ 最後に
リーチフォークは便利で高効率な機械ですが、
その力を活かすには人間の意識の高さが求められます。
私たちフォークリフト・プロフェッショナルスクールでは、
こうした目に見えない危険への感覚を鍛える訓練を徹底的に行っています。
