カイツブリは新たな巣で2回目の抱卵に入った。
最初の1羽は残念だったが、今度こそ上手くいって欲しい。

 
卵は4つ見えているが5つあった。

 
ある日、1番子が孵った。
「ヤッター!良かった!」
と、皆さんと喜び私は自転車でプチ遠征へ。
帰りにいっぱい撮ろう~!
良かった~。

帰り道、鳥友さんに出会う。
「朝の子あかんかった。溺れたみたいや」
「え!?朝は元気やったのに!?」
そんな事ある?
カイツブリが溺れる?
すぐに泳げるはずでは??
何で?
 
翌日、2番子誕生!

 
愛しげに雛に接するママ。(14秒)

 
更に翌日3番子誕生!

 
親鳥(多分ママ)は餌を運ぶ。

 
ナカヨシダモンネー♡

 
親鳥(多分ママ)は大忙し。

 
 

 
翌日、向かう途中鳥友さんたちとすれ違う。
「2羽とも又あかんかった。親が傍を離れへん。可哀想になあ」
「え?何でっ!?」
親鳥は動かない雛の傍に寄り添い、少し離れては又戻る。
現実が受け入れられず動揺しているのかもしれない。
「何で……?」
私も目の前の残酷な現実を受け入れられない。
鳥友さんといるのも忘れ涙がこぼれる。

近くに浮いている白いものはオタマジャクシ(多分ウシガエルの)。
暑さで水中の酸素が欠乏するのか、多量に浮いていた。
餌が不足しているのだろうか。
けれどカワセミは魚を捕食している。
パパ(多分)が協力しないからでは?と思ったが餌を運ぶのを目撃した方もいる。
育たない理由はわからない。
 
世界遺産課の方が何度も浮いているオタマジャクシを回収してくださっていた。
いつもありがとうございます。
 

 
カイツブリは1ヶ月以上経った今も、残る2つの卵を抱き続けている。
カイツブリの抱卵期間は20~25日。
抱卵を開始するのも終えるのも外的刺激から分泌されるホルモンによるらしい。

精神的ダメージが大きくて混乱しているのか、それとも新たな卵があるのか、私たちには知る由も無い。

草はどんどん伸びて彼らを労るかのように隠していく。

 
カイツブリの繁殖期は4月~9月。
秋から冬に繁殖することもあるらしい。
数年前には子育てが成功したこともあるそうだ。
今年も成功して欲しいけれど、もう一度産卵を、とは言えない気がしている。
何とか気を取り直して、元気でいてほしい。
環境の変化の中でカイツブリがどう生きて行くのか、ひっそりと見守り続けたいと思う。
心の底から応援してるよ!
がんばれ、カイツブリ!
 

(2024夏)