🧵この記事はきっかけ(1)からの連続シリーズです
 
 
Pattyは翌日の早朝、私の泊まっていたホテルまで私を迎えに来てくれました。私がホテルのビルの一階に降りようと部屋を出ると、あの清掃スタッフのおばちゃんとまたバッタリ会いました。
 
「お姉さん、この前はアドバイスありがとうございました!今日は上司の計らいもあって、昼間の仕事には行かず、今から交番に行ってみることにしました」
 
「それがいいわ!きっと携帯は見つかると思うわ!行ってらっしゃい!」
 
 
 
 
 
ビルの1階に降りると、Pattyが待っていてくれていました。お互いまだ朝食をとっていなかったので、ホテルの近所にあった今どきの雰囲気漂う素敵なカフェに二人で入りました。
 
 
Pattyはもともとバリバリのキャリアウーマンでしたが、結婚してからは妊娠に向けて体調を整えるため、仕事を完全に辞めていました。それでPattyにはビジネス感覚があって、私が出張で台湾に来るとわかると、無理に私を誘ってこず、「仕事や台湾滞在に関して何かサポートが必要ならいつでも連絡して」とだけ言って私を気遣ってくれていました。
 
 
もともと台湾出張中に会う約束をしていなかったので、まさかこんな形で会えることになるとは思ってもおらず、私は携帯を失くしたことを一瞬完全に忘れてしまうほどテンションが上がり、二人できゃっきゃしながらカフェで朝食をとっていました。
 
 
Pattyは結婚して仕事を辞めてから、家の近所の大学で一般向けに開講されている日本語クラスに通って日本語を勉強し始めたと教えてくれました。そして先日先生に提出して添削してもらったという日本語の作文を私に見せてくれました。そこには、日本語を勉強したいと思ったきっかけが書かれており、「大学院時代の同級生で日本人の親友のえりさんと日本語で話したいから」といった内容が書かれていました。(←コピーをくれ!額に入れて飾るわ😭)Pattyは知らない間に日本語ができるようになっていました。
 
 
一通りお互いの近況を話して、カフェの中をぐるりと見渡すと、私とPatty以外には一組のお客さんがいただけでした。お互いベビーカーに赤ちゃんを乗せたママさん二人のお客さんでした。
 
 
こんな太陽の光が燦々と射し込む素敵なカフェで、お互い子どもを連れて朝からママ会なんて羨ましー!私も台北で専業主婦になって、Pattyとカフェでママ会したいー!🤣としみじみ言うと、Pattyはそうしよう、早く台湾に帰ってきてと言い、二人で笑いながら夢を語ってカフェを後にして、交番という現実に向かいました(笑)
 
 
つづく