🧵この記事はきっかけ(1)からの連続シリーズです
 
 
東京に行く日
 
 
サイは大量の何かを詰め込んだ、ところどころ穴のあいたボロボロのリュックを背負って、ユニクロのYシャツにユニクロの薄手のパーカーを着て現れました🤣  サイはもともと派手さのない人でしたし、顔立ちが華やかなので、服装はシンプルでもとても素敵に見えました。私は服装は別にいいと思ったのですが…
 
 
「サイ……そのリュック……どうしたん?なんか、小さい銅像でも入ってるん?」
 
 
サイのリュックの底はでこぼこした不思議な形になっており、リュックの肩紐が底のゴツゴツした何かにおもっきり引っ張られているようで、なんだかとっても重そうです。
 
 
「今日ね、画材道具全部持ってきたの。えりちゃんと卒業制作何にしようか相談しようと思って」
 
 
😂😂😂😂😂
 
 
え、よりによって今日相談する必要ある?
ほんで相談するにしても、画材道具全部、しかも絵具も全色東京まで持ってくる必要ある?
 
 
ツッコミ所満載すぎて、腹がよじれるほど笑い転げました。
 
 
朝からひと笑いして、私はそのブランドの本社までサイを送っていきました。
 
 
「サイ、指輪一旦私に預けて」
 
 
その時私たちはペアリングを着けていたので、面接の前にサイの指輪を預かることにしました。私は自分の左手の薬指にサイと自分の指輪を重ね着けして、近くのカフェでサイの面接が終わるのを待っていました。
 
 
つづく
 
 
〈この岩リュックに入れてました?ってくらい、サイのリュック変形してました😂  サイの肩もギャンギャンにリュックに持ってかれてました😂  写真は澎湖本島の周辺の島で撮ったもの〉