🧵この記事はきっかけ(1)からの連続シリーズです

 

 

サイのお家はすごーーーーーーくお金持ちでした。

 

 

サイが日本で学生生活をしている間、もちろんお父さんが仕送りをしてくれていたのですが、毎回信じられない金額をサイに送ってくれていたのを知っていました。(一回の仕送りは2桁じゃありません!!)

 

 

私はサイのお父さんから、サイがこれから2年制の専門学校に行こうとしている、しかももう全ての手続きが完了していると聞いて、実家のリビングで横山やすしバリにキレ散らかしました。

 

 

「パパ、サイがこれから専門学校に行くって、卒業する時に職歴ゼロの28歳になってしまうけど、本当にそれでいいの?日本より台湾の方がそりゃあもちろん社会的には緩いと思うけど、ゆるゆるの台湾でもそれってどうなん?!職歴ゼロの28歳が仮にどこかに就職できたとして、22歳の同期とやっていけるメンタルある?!もちろん、専門学校に行く事がサイが本気でやりたい事なんだったら、私だって全力で応援するよ?でもこれって、本人が今後の苦労も厭わないくらい本気でやりたい事なの?パパ、もうサイにお金出すのやめて。私だって、実家はどちらかというと裕福な方だけど、私の親は、自分がやりたい事があるなら自分で稼いで自分のお金でやれって、大学の入学金30万だけ払ってくれたけど、高校卒業してからそれ以外のお金は一切出さなかった。でも、大学に行く事も大学院に行く事もそうだけど、自分には必要な事だったから、死ぬ気でバイトしたら普通にお金は作れたし、限られた資金の中だったからこそ、本当に必要な事にお金をかけて、要らない事にはお金なんてかけてられないって、取捨選択ができた。なけなしのお金で取った学位でもあるから、そりゃあもちろん丁寧に結果=成績も出せた。それに、死ぬ気でバイトする中で広がった人脈やチャンスもあって、そのおかげで更に仕事の幅や人脈が芋づる式に広がっていったのね。だから、サイに『本気でやりたい事は何か?』っていう事を真剣に考えさせるために、もうこれ以上お金は出さないでほしいの。もちろん、私の例も、私が言ってる事も極端すぎるってわかってる。だから、これを100%押し付ける気はないんだけど、せめてというか、敢えてというか、生活費は出すけど学費は半額しか出さないとか、学費は7割しか出さないとか、足りない分を本人が稼いで補填する気があるのかどうか、本人の本気度を見るために、全額でなくていいから、ある程度のお金は出さないでほしいの。それにサイには、自分でお金を稼いだり、仕事仲間を持つ楽しさも知ってほしい。サイは社会に出ていく事を極端に怖がっているように見えるから、まずはバイトからでいいから、仕事をする楽しさも知ってほしいの。だからパパお願い。これ以上お金は出さないで!」

 

 

私の人生史上、こんなに流暢に早口の中国語でまくしたてた事はないんじゃないかと思うくらい、パパに噛み付きました。というか、懇願にも近い形で、パパに跪いて、もうサイにお金は出さないでほしいと必死にお願いしました。パパがお金を出さなくても、サイが日本で本当にピンチになっても私がいる、私はサイの様子を毎日見ているから、本当に困った時は必ず私が助けるから、パパも心配はいらないと伝えました。

 

 

パパもママも、やっさんに本気で引いていました(笑) ここでも私の懇願が響いている様子は全くなく、「専門学校に行く」と言っただけで急に横山やすし化したやばいヤツ状態で、私はサイの実家のリビングでもスベり倒していました。

 

 

つづく