元夫を思い返しては

憎しみ怒りの感情に飲み込まれる日々。

 

何か没頭できる趣味を見つけたいと思い

憎しみや怒りのエネルギーを

格闘技で発散しようと思った。

 

そこで体験してたのがボクシング。

エクササイズ系ではなく

対人練習のある本格的なところだ。


女性トレーナーもいて、

参加者も同年代女性と聞き

運動不足が解消されるといいな

くらいの気持ちで体験に向かった。


 

トレーナーは20代のボーイッシュな女性。

準備運動の後、

ジャブ、ストレート、フック…

型を習い、鏡に向かって打ってみるが、

なんともへなちょこだ

 

まずリズム感がナイ

笑っちゃうくらいナイ

そして覚えが悪い

 

打つことに集中すれば

ガードがおろそかになり、

ガードを意識すると、両足が棒立ち。


なんともサマにならない

自分の姿がおかしくて

吹き出しそうになるのを

必死でこらえるから

初対面のトレーナーに

変な人だと思われるんじゃないかと思い

聞かれてもないのに

にやけている理由を告白する。

 

 

 

ストレッチや

ウォーミングアップの縄跳びをしながら

ほかの参加者のトレーニングを盗み見る。


皆さん穏やかで優し気な女性なのだが

いやぁ、サマになっていらっしゃる。


40代からボクシングを始めて

プロライセンスを取得し

試合に出ている方もいた。


40代から始めて…?

私も出来るかも!?


ボクシングが趣味…アリかもしれないおねがい

 


また、体験だから皆さんお優しい。


接待ゴルフならぬ接待ミット打ち。


パンチを打つと

いい音が鳴るように

ミットで受け止めてくれる。


 

私も数年後にはリングに立って試合を…と

両足棒立ちでロケットパンチを

繰り出すことが精一杯なレベルにもかかわらず

本気でリングに立つ自分を想像した←図々しい

 

 

 

2時間の体験は本当にきつくて

延々と無酸素運動。


足はもつれ、息が苦しく、

肺がちぎれそうだった。

 

また、スパーリングをして発見したのが

人の顔にパンチを繰り出すって本能的に怖い


つい相手のグローブに向かって打ってしまう


そのたびに対戦相手が苦笑する

あ、すみませんとペコリ

パンチを浴びる の繰り返し

 

そして三分間って長い!


必死に手も足も動かすが、

まったく当たらないし追いつかないし

頭の中はいつ終わるんだ…

という思いで一杯で

相手のスキをついて打つことよりも

相手のスキを見つけて

時計を見たい気持ちに支配されていた。


 

帰り道、ヨボヨボで

階段を上がるのも苦労するほどだったが

嫌なこと(フラッシュバック)が

よぎる暇がないほど

何も考えられずに無心に動き回る時間は

大変有意義だった。

 

嫌なことを繰り返し考えて

負のスパイラルに陥っていた日々に

楽しいかもキラキラと心湧いた時間だった。

 

 

このジムは予算が合わず体験のみだったが

その後も格闘技熱が止まらず、

近隣で格闘技を習える場所を探していた。


「40代 女性 格闘技」で検索したためか

その後しばらく、おススメに

「カマキリ拳法」が表示され

私の心を和ませてくれたことも申し添える。

 

 

 

私の離婚体験談はこちら↓

パパ活ですべてを失った夫