ブライダルリングを買うということ(11) | YUKARI /紫がたりのブログ

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今日のカップルは、ブライダルリングを買うことで、日本の文化の大切さを知った二人のお話です音譜


二人は大学の時に知り合った同級生のカップル。


結婚を決めたのは、互いに就職して二年ほどたってからです。


24歳の秋に婚約して、結婚は翌年の4月に決まりました。


彼は東京出身で、彼女は地方の資産家の娘。


しきたりを重んじる家でしたので、結納もきっちりと交わす方向で話はまとまりました。


二人が婚約指輪を買おうとお店を訪れたのは、10月の終わり。


彼女の地元で結納も行いますので、そこにあったジュエリー専門店を訪れました。


ブライダルコーナーに行くと、応接室のように、ゆっくり商品をみられるように豪奢なテーブルとソファがしつらえてありました。


そこで接客を担当したのは、ベテラン風の五十代の女性。


丁寧に商品の説明をしてもらい、気に入った指輪も見つけることができました。


彼女のサイズも確認し、出来上がりは十日後と決定。


最後に販売員の女性はカレンダーを確認して、


「出来上がりは十日後ですが、お日柄の良い、ちょうど二週間後に商品をお渡ししたいのですが・・・」


と二人に提案しました。


二週間後は「大安」です。


おめでたいことは、何事も縁起よくいたしましょう、と販売員さんは笑いました。


二週間後、二人がそろってブライダルリングを取りにいくと、彼女の指輪とその隣にはすこし大きめの箱が用意してあります。


二人が商品の確認をすませると、販売員さんは


「あらためまして、この度は大変おめでとうございます」


といって、箱を取り出しました。


それは桐でできた箱でした。


指輪をしまったリングケースを桐箱に収め、紅白の熨斗をつけると金銀の水引できゅっと結びました。


昔から熨斗をかけ、水引で結ぶということは、それが新品であるという証明であるとともに封をしました、という証にしたものです。


この状態で数日後の結納の一品に加えるのです。


この出来事に二人はいたく感激して、あらためて日本人の心遣いのこまやかさと、和の文化の良さを感じたといいます。


二人は教会式の結婚式にしようと思っていたらしいのですが、このことで神前式に変えたらしいですよラブラブ



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