
(2018/07/07 制作)
今回は主題歌を担当している山下達郎さんの指人形、ショウジです

完成後、すぐTwitterに掲載したんですが、達郎さんファンの方にご好評いただきました。
というわけで本日はこちらの映画の感想です!
『未来のミライ』
◎あらすじ◎
4歳のくんちゃんは両親を赤ん坊の妹に取られてしまい、ふてくされる毎日。
怒られたり悲しいことがあるたびに自宅の庭に駆けこむくんちゃんだったが
そこは過去や未来に繋がっていて…
◎つながり作品◎
『DESTINY 鎌倉ものがたり』
ファンタジー部分の物足りなさ加減が同じくらいでした。
ちなみに鎌倉ものがたりでは
不思議な出来事の数々は「鎌倉だから」という理由になっていますが
未来のミライにおいては、庭が過去や未来に繋がっている理由は一切明かされません。
(ていうかそもそも理由自体考えてないのかも)
◎過去に観た同監督作品◎
時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪、バケモノの子
◎観るきっかけ◎
母の希望で応募。
細野守監督作品は履修はしてますが、時かけとサマウォ以外はイマイチのれませんでした。
あとこれまで1本も試写会に当たらなかったのが縁のなさを感じるw
感想をひとことで申しますと
説教がましいし、押しつけがましい
主人公のくんちゃんが自宅の庭から過去や未来にタイムスリップして
自分の曾祖父や子どもの頃の母親や未来の自分や妹に会って帰ってくる
っていうのを繰り返して成長していくっていう話なんですよ。
で、そのタイムスリップをする中に
曾祖父が戦争に行って死にかけたけど
何とか帰ってきて曾祖母にプロポーズをするくだりがありまして
それを見ながら未来の「未来」が、こういうことがなければくんちゃんも生まれてきてないんだよ
てな感じの説明をするのですが、私はそのシーンを見ながら
「命の連なりの先に自分がいるんだから両親や親戚を大事にしろ
産んでもらったこと、自分が生きていることをありがたく思え、という説教か?」と思ったのです。
「自殺なんて言語道断だ!命を大切にしろ!」と言わんばかりの押しつけがましさ。
うるせえ!好きに生きさせろ!好きに死なせろ!と思いましたw
大体にして命の連なりの先にいるのは何も人間だけではなく
そこらへんを歩いている蟻にだって先祖が存在するわけですよね。
それをさも人間が特別な存在であるかのような描き方をしているのがとても嫌…
舞台になっているのは、夫婦共にやりがいのある仕事(母:編集者、父:建築家)をしていて
子どもが2人に犬が1匹、母親の方は自分の親や親戚との関係が上手くいっており
広い庭付きの持ち家で、車も所有していて
細かい不満はあるけれど、おおむね幸せっていう家庭なので
これらのいずれかに「あ"あ"ん?」と引っかかりを覚える方は正直観ない方が良いですw
上記の様々な描写は、そのまま「やりがいのある仕事に就くのがふつう」「結婚するのがふつう」
「子どもを設けるのがふつう」「親や親戚と仲良くするのがふつう」
それから「兄妹は仲良くするのがふつう」云々と
監督が考えている色々な「ふつう」を押し付けられているような気分になりましたねえ ( ´Д`)
私は血の繋がりがあるからといって一際大事にするとか仲良くすると言うことにとても懐疑的なので
親や親族と縁を切ったりすることに罪悪感を覚える必要なんてないと思うし
兄妹でも仲良く出来なかったり、好きになれないことだってざらにあると思うんですよ。
だからこそ今作を観て、押しつけがましいなあ…と思ったんですよね。
監督が考える「ふつう」にまるまる同意できる方が観た場合は
私みたいにああだこうだ思わないのかもしれません。
くんちゃんが赤ちゃんを叩くシーンがあったのですが
「お兄ちゃんなんだから!」「まだ赤ちゃんなのに!」「死んじゃう!」「何で仲良く出来ないの!」
という言葉をぽんぽん発する母親を見ていて
なんでもっとちゃんと説明してあげないのかな…と思いました。
とっさのことだし、その時はそういう言葉を言ってしまうのはわかるとしても
落ち着いた後で
「くんちゃんも叩かれたら痛いでしょ?嫌でしょ?
それに赤ちゃんの頭は柔らかいから、叩いたらへこんじゃうし、死んじゃうことだってあるんだよ」
くらいの説明をすればいいのに…
どうして駄目なのか、という説明をしないもんだから
後々また叩こうとするシーンが登場するんですよ。
もしかして、この映画を観る親たちに考えさせようと思ってわざと作った教訓めいたシーンなの??
こういう、大人が子どもへ説明する責任を放棄している描写って嫌いなんですよね… ( ´`)
面倒くさくても、子どもが本当には理解できないとしても
言葉を尽くして説明しなよって思うんです。
「大人になったらわかる」とか「そういうものなの」という便利な言葉で片づけるのは
時間の節約にはなるだろうけど、その不誠実さは確実に子どもに見抜かれているし
一人の人間としての信頼をどんどん失っていくんですよ…ツケが大きすぎる
吹替はいわゆるジブリ方式で、役者さんが担当していますが
主人公のくんちゃん以外のキャラクターについては違和感はありませんでした。
それだけに、くんちゃんはもっと上手い役者さんか
プロの声優さんを起用すればよかったのに…と心底思いましたね
なにせ主人公なので出ずっぱりなわけですよ。
ずっと出ているキャラクターの吹替がまずいとほんっと集中力が削がれる…
主人公のまずさと言えば『風立ちぬ』なんかもそうで、ストーリーイマイチ覚えてませんもんw
映画以上に説教がましい感想を書いてしまったので免罪符を貼っておきます。
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あなたの好きな演者さんや映画自体が酷評されていてイラッとしたら
私的2018年下半期映画ランキング。
上半期ランキングはこちら。
★★★はぜひ劇場で!★★はDVDで、★はテレビ放映時にどうぞ!

「良い映画観たなあ」 ★★★相当
パンク侍、斬られて候(ユナイテッドシネマ札幌)

「面白かった」 ★★相当
グッバイ・ゴダール!(オンライン試写会)

「うーん」 ★相当
未来のミライ(試写会@プラザ2・5)

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あと、父親が設計した家がやたらと階段多くて、子ども絶対事故るぞと思いましたね。
普通の家だと日常生活シーンがアニメとしての動きに乏しくなるからああいう家にしたんだろうけど…


