2010-05-05 07:50:02

草色 空階の下 Sous le balcon, je voix les herbes

テーマ:漱石 Soseki
久しぶりに開いた『漱石詩注』 (吉川幸次郎著 岩波文庫) から漢詩をひとつ。立夏にふさわしくなくてごめんなさい。
Je traduis aujourd'hui un Kanshi (la forme poètique chinoise) de Natsume Soseki (1867-1916), grand écrivain japonais.

春日偶成 明治45年5月24日 其九

草色空階下     草色(そうしょく)  空階(くうかい)の下(もと)
萋萋雨後青     萋萋(せいせい)  雨後に青し
孤鶯呼偶去     孤鶯(こおう)    偶(とも)を呼びて去り
遅日満閑庭     遅日(ちじつ)    閑庭(かんてい)に満(み)つ

一応(信用のならない)柚葉訳
テラスから見下ろせば、よく茂った草が、雨を受けて青々としている。
一羽のウグイスが、相手を呼んで去ったあとは、のどかな春の日がしずかな庭に満ちる。

Les oeuvres faites par hasard au primtemps n°9, le 24 Mai 1912

Sous le balcon, je voix les herbes touffues
très vertes après l'averse
Un rossignol seul a appelé son amie puis il est parti avec lui,
Le jardin est maintenant rempli du jour calme du primtemps

もう暦は初夏です。季節に追いつけません・・・。
Mais depuis auhourd'hui, l'été commence dans le calendrier traditionel !!!
ciao,
yuba

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2009-10-26 07:16:37

漱石の漢詩 Soseki

テーマ:漱石 Soseki
Aujoud'hui je traduis encore une poésie de Soseki.

宿題の漢詩の2回目の訳は「説明的」との指摘を受けとりました。ありがとう。
表現の一つ一つを追っていたら、平仄(ひょうそく)や呼応の楽しさを見失いました。
一回目(ここです)のときはは何も考えておらず、まるで音楽を聴いてそれに合わせて歌っていたのですが、
確かに、二回目の訳(ここです)は、いじわるな音がしますね、と、反省(しているふり)はこれくらいに。
ほんとうは学んだことが多くて、うれしくてにやにやしていて、少しも反省していません。
これから何度も挑戦しますね。(でも根本的な原因はわたしのフランス語が足りないことです。)

例の友人は「試作ヲ詩作シ思索ス、(ときどき、詩裂ク)。」のようです。
ごめんなさい・・・。最後一言はわたしの想像です。姿が浮かんでしまいました。

今日は、漱石の最晩年の漢詩を訳します。季節が遅れてしまいましたが。
芙蓉の花はもうすっかり枯れています。しぼんだ形のまま。

漱石 大正5年9月15日

素秋揺落変山容  素秋揺落(そしゅうようらく) 山容(さんよう)を変(へん)ず
高臥掩門寒影重  高臥(こうが) 門(もん)を掩(おお)えば 寒影(かんれい)重(かさ)なる
寂寂空舲横浅渚  寂寂(せきせき)たる空舲(くうれい) 浅渚(せんしょ)に横(よこ)たわり
疎疎細雨湿芙蓉  疎疎(そそ)たる細雨(さいう) 芙蓉(ふよう)を湿(うる)おす
愁前剔燭夜愈静  愁前(しゅうぜん) 燭(しょく)を剔(き)りて 夜(よ)愈(いよ)いよ静かに
詩後焚香字亦濃  詩後(しご) 香(こう)を焚(た)けば 字もまた濃し
時望水雲無限処  時(とき)に水雲(すいうん)限りなき処(ところ)を望み
蕭然独聴隔林鐘  蕭然(しょうぜん)として独(ひと)り聴く隔林(かくりん)の鐘

Soseki le 15 septembre 1916

L'automne est blanc, des feuilles tombent et des montagnes sont changées
Je me couche seul, la porte est fermée et l'ombre froide me ressemble

Une barque deserte et tranquille mouille sur la basse
La pluie fine et clairsemée mouille des fleurs de ketmies

Avant avoir eu la tristesse, si j'éteign la bougie, la nuit est de plus en plus calme
Après avoir composé des vers, si je brûle de l'encens, l'encre de Chine est vive

J'aspire souvent le nuage et l'eau qui vont sans limites
Le son de la cloche lointaine me pénétre profondément

mouiller  v.t 濡らす v.i 停泊する です。知らなかったので驚いてしまいました。
毎日なにかしら驚いています。

Ciao,
yuba---*

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2009-10-19 06:24:57

漱石の漢詩 ( 試訳 2 ) Soseki 2

テーマ:漱石 Soseki
今日は漱石の例の漢詩の試訳2回目です。1回目はこちら
いくら考えても私の語学力が足りなくて、透明できりきりした詩になりません。
1月から3ヶ月間パリに行く機会に恵まれたので、今度こそフランス語の勉強をします。
前回、何をしていたかは「パリのある図書館」という記事の後半を読んでください こちら

一寸、失礼。

(私信: 前略 ほんとに訳してますか?あんまり遅いとあなたの話を書きますよ。
例えば、「E. カッシーラーの文庫」とか「D. カプランの笑い方」とか、、、。ふふふ。
それから、ラテン語の方が漢詩っぽくなるかもしれませんね。私が読めないけど。 Bisous.)

Aujourd'hui je continue de traduire la poésie de Soseki que j'ai déjà essayée une fois ici.

明治32年 夏目漱石

眼識東西字  眼には識る 東西の字
心抱古今憂  心には抱く 古今の憂い
廿年愧昏濁  廿年(ねんねん) 昏濁を愧(は)じ
而立纔回頭  而立(じりつ) 纔(わず)かに頭(こうべ)を回(めぐ)らす
静座観復剥  静座して 復剥(ふくはく)を観(み)
虚懐役剛柔  虚懐 剛柔を役(えき)す
鳥入雲無迹  鳥入りて 雲に迹(あと)無く
魚行水自流  魚行きて 水自(おのず)と流る
人間固無事  人間 固(もと)より無事
白雲自悠悠  白雲 自ずから悠悠たり

Je sais lire des lettres occidentales et orientales
Je suis plein de tristesses anciennes et modernes

J'avais honte de la confusion dans mon ésprit en 20 ans
Enfin je jette un regard sur mon passé à mon 30 ans

Quand je m'asseois tranquillement, je contemple des vicissitudes du monde
Quand je conçois le néant, j'exerce à la fois la solidité et la souplesse

Le nuage où un oiseau disparaît est sans sa trace
L'eau où un poisson nage coule sain et sauf

L'homme n'est pas de nature fragile
Comme le nuage blanc reste originairement paisible

前回は「人間」を「じんかん」と読むのだと思っていたのですが、「にんげん」にしました。

Bonne journée !
yuba---*

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2009-10-14 07:25:52

漱石の漢詩  Soseki

テーマ:漱石 Soseki
漱石の例の漢詩の訳をしようかなと思ったのですが、もう少し温めておいて、今日は違う詩を訳してみようと思います。
小説しか読んでいなかったので、漱石の厳しさに今まで気がつかずにいました。

少し長いです。そもそも、私自身はとても辿りつけないような詩です。なので、訳は、やっと私に見える場所まで、です。

漱石 明治43年10月

縹緲玄黄外   縹緲(ひょうびょう)たる玄黄(げんこう)の外(そと)
死生交謝時   死生(しせい)    交(こもごも)謝(しゃ)する時(とき) 
寄託冥然去   寄託(きたく)?   冥然(めいぜん)として去り
我心何所之   我が心 何所(いずく)に行く所ぞ
帰来覓命根   帰り来(きた)りて命根(めいこん)を覓(もと)むれば
杳※竟難知   杳※(ようよう)として竟(つい)に知り難(がた)し
孤愁空遶夢   孤愁(こしゅう)    空(むな)しく夢(ゆめ)を遶(めぐ)り
宛動粛瑟悲   宛(えん)として粛瑟(しょうしつ)の悲(ひ)を動(うご)かす
江山秋已老   江山(こうざん)   秋(あき)已(すで)に老い
粥薬髩将衰   粥薬(しゃくやく)   髩(びん)将(まさ)に衰(おとろ)えんとす
廓寥天尚在   廓寥(かくりょう)   天(てん)尚(なお)在り
高樹独余枝   高樹(こうじゅ)    独(ひと)り枝(えだ)を余(あま)す
晩懐如此澹   晩懐(ばんかい)  此(か)くの如く澹(たん)にして
風露入詩遅   風露(ふうろ)     詩(し)に入(い)るに遅(おそ)し

Je quitte le monde vast de la terre et du cosmos
La mort et la vie se remplacent là
Quand je perds conscience (?)
Où va mon coeur ?

J'en suis revenu, j'ai demandé sur l'origine de la vie,
Mais elle est vague, enfin je n'entends pas
Circule en vain dans la rêve ma solitude,
Tristesse douce et profonde

Ici, dans la montagne, l'automne est déjà passé
Avec du bouille de riz et des médicaments, Ma barbe va bien faiblir

Le ciel vast d'automne exite encore
Un grand arbre y lève ses branches sans feuilles
Après la maladie, j'ai l'idée si simple

Et des poésies de la nature ne se forment que lentement

Bonne journée !
yuba---*

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2009-10-08 09:44:37

漱石の漢詩 (試訳) Soseki

テーマ:漱石 Soseki
友人に仏訳の宿題をいただきました。ありがとう。いつか彼の訳もここで(ね?)。私のとは違うはずだから。
というのも訳の前に分からない言葉がいくつかあるのです。たとえば「昏濁」「復剥」「虚懐」。
それは注文した本が届いたら訳し直すことにして、一回目の試訳です。

Natsume Soseki (1867-1916) est écrivain très populaire (meme aujourd'hui) au Japon
et chercheur de la littérature anglaise. Je traduis aujourd'hui sa poésie en 1899.

明治32年 夏目漱石

眼識東西字  眼には識る 東西の字
心抱古今憂  心には抱く 古今の憂い
廿年愧昏濁  廿年(ねんねん) 昏濁を愧(は)じ
而立纔回頭  而立(じりつ) 纔(わず)かに頭(こうべ)を回(めぐ)らす
静座観復剥  静座 復剥(ふくはく)を観(み)
虚懐役剛柔  虚懐 剛柔を役(えき)す
鳥入雲無迹  鳥入りて 雲に迹(あと)無く
魚行水自流  魚行きて 水自(おのず)と流る
人間固無事  人間(じんかん) 固(もと)より無事
白雲自悠悠  白雲 自ずから悠悠たり

Mes yeux lisent des lettres occidentales et orientales
Mon coeur remplit des tristesse ancienes et modernes

J'éprouve de l'embarras entre deux mesures depuis 20 ans
Je jette un regard sur mon passé à mon 30 ans

Quand je m'assoyais tranquillement, je me suis détaché
Quand j'ai perdu une limite rigoureur, j'ai tenu à la fois la solidité et la souplesse

Un oiseau dans le nuage ne laisse jamais son trace
Un poisson dans l'eau n'arrête pas de rivière

Le mond des hommes n'est pas de nature fragile
Comme le nuage blanc reste originairement libre


漱石さん、野田秀樹さんが名誉大英勲章をもらいましたよ。
授賞にあたり彼は、「これからも文化交流ではなく文化混流を」と言っていました。

Ciao,
yuba---*

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