あるところに…
サンマバードがいました
サンマバードの仕事は…
三毛猫のお世話です
三毛猫は病気で…
歩けないため…
毎日退屈なのです
バードがそそります
バードには音が出せる…
強みがあるのです
ところが…
三毛猫はというと…
体力がないので…
すぐに寝ます
そこへサンマは滑込み…
至福の時を…
提供します
互いに三毛猫を…
このあんよを…
血が通っている…
あんよを…
なんとか気にせぬよう…
頑張ります…
今度が最後のおもちゃになるじゃろうな
と三毛猫は悟っています
サンマバードのお蔭で…
8カ月ぶりに飛びました
とはいえ…
ゆるやかな老後が…
静かにすぎます…
だとしても
あらがえない現実と、
受け止めざる得ない将来しかないとしても
「サンマバード(未刊)」より