入試制度変遷
埼玉県では、入試内容が段階的に変更されています。ここでは、これまでの主要な変更点と、2026年に導入される新制度について説明します。
埼玉県立高校入試の主な変更点
年度 | 変更内容 |
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2001年 | 英語のリスニング問題が導入される |
2006年 | 前期選抜で総合問題実施科目横断型タイプ(ウラコーズが有名) |
2009年 | 全教科の配点が40点から100点に変更(国語、数学、英語、理科、社会) |
2012年 | 前後期入試が1回入試に変更される(目的 生徒負担軽減のため) |
2017年 | 学校選択問題形式の変更:共通問題を教育委員会が作成、20校で実施 |
2026年 | 内申点の取り扱い変更:評定のみが内申点に反映され、個別評価や行動評価が廃止される |
新入試制度(2026年導入)の変更点
新しい入試制度は、2017年の学校選択問題導入以来の大きな改革です。新中学2年生から適用され、以下のような変更が行われます。
変更点
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特色検査の実施
一部の高校では、特色検査として実技試験や作文(小論文)が導入されます。各高校の判断で実施の有無が決まります。 -
内申内容の透明化
従来の部活動や検定所持、欠席日数などの項目はなくなり、成績評価(評定)のみが内申点に反映されます。 -
面接の実施
面接が全員対象で実施され、形式は個別または集団になります。評価は30点または60点で点数化されます。
維持される内容
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高校選択問題の継続
これまでの入試問題では、同じ偏差値帯の生徒同士ではあまり差がつかず、内申点が強い影響を持っていました。しかし、選択問題導入後は、問題の難易度が上がり、同じ偏差値帯でも大きな得点差がつくようになりました。その結果、実力のある生徒が安定して合格しやすくなっています。新制度でも、この選択問題が引き続き実施される予定です。例えば、埼玉県のホームページには以下のような記載があります。
「数学及び外国語(英語)については、各高等学校の判断で、問題の一部に応用的な内容を含む学校選択問題に変更することができる。」
この表現から、選択問題の内容が大きく変わることはなく、引き続き現行のシステムが継続されることが予想されます。
結論
新しい入試制度の導入により、学力と評定の両方を高めることが引き続き重要です。現行制度と大きな違いはないと考えられ、合格者層に大きな変動はないと思われます。これまでの傾向が今後も続くと予想されますので、引き続き実力を磨いていくことが大切です。