【探し物】


先生から、俺様名義の通帳や登記簿、生命保険証、給与支払い証明書などをコピーしておくよう言われていた。


俺様は、書斎に置いてある鍵付きの金庫に、貴重品を保管している事は知っていた。

だけど、金庫の鍵がどこにあるか知らなかった。

手提げ式のダイヤルのない金庫、鍵さえあれば開けることが出来る。






さて、どうする?








それから、俺様の行動を注意深く観察した。

私が、俺様にお金を払った後は、必ず金庫に入れているのを知る。


もしかして、書斎に鍵を置いてるんじゃないかい?







俺様から、書斎に入ることを禁止されていたけど、俺様の留守中、禁断の書斎に足を踏み入れた。


最初の状態をスマホのカメラで写し、家探し後は、その状態にきれいに戻した。

俺様は、物をよく失くしていた。

あれがない、と大騒ぎして、結局、見つけるのは私だった。


書斎の中も、散らかり、物が散乱していた。


その状態を俺様が覚えているとは、思えなかったが、バレると大変な事になる。



目ぼしい場所を、数日間にわたり調べた。

それでも、金庫の鍵は見つからなかった。



まるで、悪いことをしてる気分に襲われ、途中で諦めようかと思った。




俺様は、書斎に置いてるパソコンで、いやらしいビデオを見ていた。

なぜ知ってるの?

だって、寝てたら、エッチな声とカタカタと小刻みに動く、椅子の音が聞こえていたから。



書斎の床には、いやらしいビデオがタワーになって積まれている。

このビデオは確認してないなー






まさか?


そう思い、いやらしいビデオのケースを1枚1枚開けて行く。




5枚目。
持った瞬間に、カタッと音がした。








ビンゴ!









俺様は、奥様系のビデオが好きなのだ。

こっちが恥ずかしくなるような、アダルトなタイトルのケースの中に

銀色の鍵が入っていた。






それを取り出し、金庫に差し込む。





ビンゴ!!


右へ回すと、金庫の蓋がカパっと開いた。








通帳や印鑑、給与明細書、源泉徴収票、現金。


いま、私に必要な物が入っていた。



そして、女性に人気のアイドルのコンサートのチケットが2枚。
なんとアリーナ席。







それより驚いた事は、俺様の給与の額

俺様が家庭のお金を管理すると言い出して、6年。

明細書すら見せてもらえなかったので、こんなに高額な所得があった事に驚いた。




ムカムカしながら、全ての物を写し、先生に送信した。


でかした!


その返信を見て、ニーと笑いピースしてる先生が想像出来た。



探偵さんに知らせた、このコンサートの日が決行日となった。