こんばんは。

 

長い休暇をとってしばらくの間北海道を訪れていましたが、本日帰宅。岩手・盛岡の自宅よりブログを書いております。

 

飛行機を使えば昨日のうちに戻ってくることができるところ、あえて陸路+海路の組み合わせで時間をかけてゆっくりと戻ってきました。タイトルの”仙苫航路”とは、太平洋フェリーが運航する仙台・苫小牧間のフェリー航路のことです。

 

母方の家系が北海道なので、子供の頃毎年8月に使っていた想い出の航路。特に”かえり”はしばしのお別れを意味する航海で旅立つ時。当時、母方の実家への帰省は、家の都合で毎年1回だけと決まっていましたから、次は元気で会えるかどうか分からないわけで、遠く関東の地に嫁いだ母の心境はいかがなものだったのでしょうね・・・。また、同様に、母の実家を出る時の祖母のどこか寂しげな様子も、記憶に鮮明に残っています。

あれから30年前後の歳月が経過し、祖父母、父母は既に他界し、最近は徐々に叔父、叔母も亡くなったという知らせを受けることも増えてきた頃合いです。いつも書きますが、ある時代の終焉・・・致し方のないことなのですが。

 

たくさんの記憶(想い出)がある北海道の地ですから、毎回色々なことに思いを巡らしながら訪れます。今回は、40代に差し掛かるタイミング、もう一度あの航路に乗ってみようと思い立った次第。

このブログで結構太平洋フェリーの記事を投稿していますが、すべて仙台・名古屋間の内容で、実のところ苫小牧・仙台間の航路に乗るのは記憶の限り二十数年ぶりくらいだと思います。

 

1998年か、1999年のどちらかの夏の写真。苫小牧港、太平洋フェリーの船上で撮影したもので、出航直前の様子です。左は亡くなった父、右は私(当時中学生くらい)です。

 

 

四半世紀を経て、昨日の苫小牧港フェリーターミナルの風景。昔と変わらない風景が昨日もそこにありましたが、私はいつの間にか”ひとり”になってしまいました。どうしても感傷的な気持ちにはなってしまいますね・・・。

 

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苫小牧は八戸と大洗(茨城)に向かうフェリーも発着する物流の一大拠点です。

 

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乗船した仙台ゆき「きそ」は19時出航。少し前に大洗に向かう”さんふらわあ”がひと足早く出航していきました。

 

出航後は色々と忙しいです。ご飯食べて、このラウンジショー鑑賞して、入浴して・・・と色々こなしているとあっという間に寝る時間になります。ところで、ラウンジショーのギタリストの方の紹介写真がだいぶ昔のもの(?)なことに後から気づきました。確か還暦を超えてるって言ってたし、完全に別人じゃん・・・と(笑)。

 

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フェリーの楽しみに洋上の夕陽、日の出がありますが、出航時は曇り空、朝は濃霧で今回はダメでした・・・。

と言いつつも、予想に反して7時頃に晴れてきまして、朝のデッキ散歩が心地よかったです。そして雲の散り具合もGood。

 

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遠方に見えているのは牡鹿半島、金華山あたりで、結構近くまで接近するところ、ちょうどその頃朝食を食べていたので写真は遠景のみになってしまいました・・・。

 

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朝の船内のゆったりした空気感も心地よいもの・・・午前10時少し前に無事仙台港に到着しました。

 

長すぎず、短すぎず、移動しながらゆったりするにはちょうど良い乗船時間です。