アップル、iTunes携帯電話「Rokr」と超薄型「iPod nano」を発表
CNET News.com Staff
2005/09/08 11:20

 Apple Computerは米国時間7日、音楽再生機能を搭載する携帯電話と、人気の高いiPod miniに代わる薄型のiPodを新たに発表した。

 Apple最高経営責任者(CEO)Steve Jobsは米国時間8日、サンフランシスコで開催された報道関係者向けのイベントで、新しい薄型iPodである「iPod nano」をジーンズのポケットから取り出し、デモを開始した。

iPond Nano

(写真提供:Apple)

ITメディア

「iTunes携帯」が「iTMS携帯」でない理由

一部のアナリストやファンは、iTunes携帯からワイヤレスで音楽をダウンロードできるかもしれないと予想していた。そうならなかったのは「パーソナルコンピュータ中心の文化」が理由のようだ。(IDG)

 数カ月にわたる熱狂の末、Apple Computerは9月7日、iPod miniの約半分のサイズの超薄型iPod と、iTunesソフトを搭載したMotorola製携帯電話 を発表した。


 Appleは、Motorola製携帯電話「ROKR」も発表した。これはGSM/GPRS端末で、iTunesソフトに直接アクセスできるボタンを備える。北米ではCingular Wirelessが独占キャリアとして今週末に提供開始するという。

 CingularはROKRを249ドルで店頭販売する計画だ。同端末にはステレオヘッドフォンと、PCまたはMacから楽曲を転送するのに必要なUSBケーブルが付属する。この端末はiTunesソフトではiPodのように表示され、iTunesのプレイリストから電話のアイコンに楽曲をドラッグすることができるとジョブズ氏は説明した。


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Appleが9/7に重大な発表をするということで、いろいろな憶測を呼んでいたが、ついに発表した。

『IPod Nano』と『iTunes 携帯』。

これには驚きと失望が交錯した。

Nanoは確かに驚きだが、携帯はiTunesソフトににアクセスはするものの、予想に反したものだ。

iTMSにワイヤレスでアクセスしダウンロードすると思いきや、PCからUSBで転送して携帯で聞くための

デバイスだという。

本当はAppleはそのようなモデルを作りたかったのだろうが、そうするとNanoの位置づけは固定ブロードバンドからのみダウンロードになるので、携帯iPODに駆逐されるわけだし、但し、appleとしては将来性のある携帯で何かiPODがやっているということを見せたい。

一方の、モトローラやシンギュラーワイヤレスからするとし、携帯端末・回線ビジネスも行き詰まりつつあるし、ここはiPODという名前を借りて復調したいと考えているに違いない。

両社の思惑がWIN-WINとなっているようだが、もしcreativeや韓国rioがRIMと組んでブラックベリーに載せて直接ダウンロードでき、オンガクが聞ける端末を中国TCLや台湾benQあるいは韓国samsungと出せばあっという間にappleすら駆逐されるだろう。

アジア連合が年内に巻き返せば、世界市場をも席巻するだろう。