難解医療用語辞典 (9)■浸潤【しんじゅん】
病院の中で使っている言葉は、患者さんや家族にとってはとても分かりにくい専門用語があります。言葉そのものは簡単でも、日常生活で使う場合と意味が異なるものもあります。
医師が一生懸命説明しても、後になって「そのような説明は聞いていない」「聞いた内容と違う」などの問題が起きることがあります。あるいは、「何か分からないことがありますか?」と尋ねても、「はあ(何を言われたかが分からず、何を聞けばよいかもわからない)」といった場面もあります。
そのギャップを埋めるために、わかりやすい言葉できるだけ多くお伝えしたいと思います。
(9)■浸潤【しんじゅん】
「浸」は浸みること、「潤」は潤うことを表し、水が浸み込むように広がるさまをいう。
たとえば、がんの「浸潤」とは、次第にがん細胞が周囲の組織へと浸み込むように広がる様子をいう。対して「転移」は、発症した部位から血液やリンパの流れに乗って、離れた部分にがんが飛び火して広がることを指す。
