こんにちは。にゃまげです (*´∇`*)
わたしは学生時代から腸過敏性症候群とパニック障害に苦しんできました。
辛い毎日でしたが、そんな中でも好きなものと過ごす時間は症状を忘れることができ、『好きなもの』に力を貰い、少しずつ変わっていくことができました。
ちょっと大げさかもしれないけれど、辛い時に支えてくれ、今へと繋がる力をくれた『好きなもの』への恩返しになればと思い、このブログを書くことに しました。
そしてこのブログが、以前のわたしのように何かに苦しんでいる方の楽しいひと時の手助けになったら嬉しく思います。
メインは韓国映画。それ以外の映画や岡崎市についても書いています。
ちなみに アジェニスト アジェ(韓国語でおじさん)+ist の造語です。オジサン俳優好き。
(韓国では30過ぎたらオジサンなので範囲広めヽ(^ω^)ノ)
◆映画の感想のアジェ(オジサン)萌え度について◆
かっこよかったり、かわいかったり、ダメダメだったり。登場するアジェがどれくらい萌えるかどうか。
★ きらりと光る萌えどころあり
★★ 要所要所で萌えあり
★★★ 主役なら釘づけ、それ以外なら主役そっちのけで萌えられる。
■STORY■
チ・ヒョンドは金属製造業を営む会社の営業社員。
しかしそれは表向きの姿で、その実態は依頼を受け、ターゲットを暗殺する、暗殺請負会社だった。
そしてヒョンドは『仕事』として、ただ淡々と業務をこなしていたのだが……。
会社が人生のすべてだった男が、ある女性との出会いをきっかけに、自分と人生、そして会社とのあり方を考える物語。
アジェ度★
(ネタバレ)
ヒョンドのように学歴がなかったら、会社の面接を受けられるだけでも嬉しいと思うし、
履歴書の写真を撮り直すくらい力を入れていたくらいだから、入社できてどんなに嬉しかっただろう。
どんな経緯で今の部署に配属になったのかわからないけれど、
実態を知って辞めたいと思ってもこの会社は退職することがとても難しいし、
実際の業務は何であれ、
社会的に保障されたステータス『会社員』を簡単には捨てられないよね……。
とは思うけど、ヒョンドを含め社員たち、どういう心情で働いているのだろう。
ヒョンドは、「会社がすべて」だったと言っていたから、
毎日過ごしているうちに会社と自分が世界のすべてになって、特殊な業務ですら、歯磨きをするような何でもないことになっていったのかなあ……。
世間で言われるような長時間残業ではないけれど、契約時間数を越えての残業はしょっちゅうしてたし、辛いと思っても終わらなかったらそうするのが当然と思って働いていたことがあって、
私の場合は忙しさが理由だったけど、今思えばそこまでする必要はないのに……感覚が麻痺して、ある意味会社に尽くすことがいい、って思ってたから、
業務はフツーじゃないんだけど、ただの『仕事』として考えたら、
気づいたら日常の一部、生活の大部分になってたとしても、その気持ち、ちょっとだけわかる。
とは言っても、やっぱりあの仕事内容は気になる。
きっとヒョンドは以前から会社と仕事に対して違和感を感じていたからバイトを助けたんだと思う。
ただ、それがまだ大きなものではなくて、
ささくれみたいに小さなものだったから、普段は思考停止状態というか、ロボットのようでもないし、嫌気が差して、死んだ魚のような虚ろな目でもないけど、無表情なのかな、と思ったんですね。
嫌な上司に「すみません」しか言わないのも、ヒョンドの気持ちはそこにはなくて、事務的な返事をしてるのかなーと。
でも、ヒョンドの部署の社員たちは仕事に関して苦悩してる様子も見えない。
(むしろ楽しそうにしている女子社員がいた)
皆で社員旅行に行くし、出世をすればみんなで祝うし、ヒョンドの嫌~な上司は普通に家庭持ち。
出世するって、それだけたくさん仕事をこなしてるってことだよね?
上司が家族と楽しそうに外食する姿と(この上司は実際に業務をしない企画担当らしいので、仕事内容に対しての感覚は希薄そうだけど)、
業務内容とのギャップがすごくて、
この人たちの倫理観ってどうなってるの??
と、やっぱり思わずにはいられませんでした。
(暗殺)対象がどんな人間かが描かれていないところを見ると、
(いけないことだけど)相手は社会的に罰せられるべき人間だからしょうがない。とか、
法で罰せられない人間を誰かに代わって、という理由ではなくて、
こんな好条件の会社を手放すわけにはいかない。
むしろ定年まで雇ってくれるいい会社。
(もちろん、仕事で失敗しないことが条件ですが)
『会社員』という肩書が一番大切で、倫理観、道徳観は麻痺したのか、どうでもよくなったのか。
どこにでもいそうな会社員がフツーに『暗殺』業務をこなしていく姿が非常に怖かった。
また、会社のトップに対しての挨拶が、
「愛しています」
というところも、好条件に惹かれた社畜な人たち。
って印象で怖かったなあ……。
ヒョンドも淡々と仕事をこなす社員の一人だったけれど、
(余計なことは喋らず、仕事のスキルも高いのでトップから期待されていた社員だった)
ある上司の失踪と、バイトを使い捨てにしようとする会社の方針に疑問を持ち、会社命令に反してバイトの命を助け、その家族とのふれあいの中で、人の温かさ、愛情に触れて、人生をやり直そうとする……。
しかし。
何といってもこの会社。
退職するのが本当に難しく、
会社に不利益をもたらすつもりはこれっぽっちもないのに、簡単に第二の人生を送らせてくれない。
ささやかな幸せよりも、
何があっても、大きな会社で勤め上げ、定年を迎えることが一番良い。
どんなに会社に尽くしても、会社から見れば歯車の一部でしかない。
そんな会社や社会状況対して、問いかけている作品なのかもしれないけれど、
登場人物が全員不幸になるところは、やっぱり韓国映画だなあと思ったのでした。
真面目に尽くした結果がこれなんて。
以上!
■□■□■□■□■□
★ ここが好き ★(ネタバレ)
◆ヒョンドが憧れの人とのデート。
会社から使い捨てにされそうになったバイト、ラ・フンくんの家を訪ねると、
彼の母親はヒョンドが少年時代、憧れていた歌手、ユ・ミヨンだった。
少しずつ親しくなったヒョンドは彼女をデートに誘うのですが、
それまで無口で表情の少なかったヒョンドが、彼女を迎えに行く前に何度も服を着替えます。
お色直しかw
と思わずツッコんだけど、あれがヒョンドの人生で一番幸せな時だったと思うと、ホント切ない。
(ヒョンド……ソ・ジソプさんカッコいいので、配達員の制服ですらイケメンさがだだ漏れだから何を着てもステキなんだけどw)
◆変化するヒョンド。
ロボットみたいとはいかないけど、「こうしたい!」という意志もなく、
朝起きて出勤し、仕事を終え帰宅するだけどの、モノクロのような世界の住人だったヒョンドが、憧れの人と出会って、ちょっとしたことを喜んだり、自身の意志で行動する様子がステキでした♡ 今まで無表情だったのに笑顔!笑顔ですよww
けど、その幸せが長く続かないことは予想できるから、ヒョンドが笑顔になればなるほど、この後起こるだろう惨劇に悲しくなるのでした。
★ ここが気になる ★
◆雇用条件、労働条件、その他、どうなってるの?
この会社、退職届を出すと一応は検討されるようですが、退職=死 のようです。
逃げても本人だけじゃなく関わりのある人も狙われるので、とっても大変。
円満退職あるのかな。
雇用契約結んだら、この制度即発。だとしたら、会社に忠誠誓うしか生きていけない……。
究極のブラック企業(涙)
◆表向きは金属製造業で、本当は殺人請負会社って、その発想がすごい。
会社全部ではなくて、営業2部と企画課だけが請け負ってるだけだとしても面白いと思う。
けど、秘密の部屋に続く隠し扉までは高性能なのに、扉が開いたら、
ただ壁をぶち抜いただけ。
って……雑すぎませんかwww
◆ラスト、その後。
ヒョンドが人目を引くことにより、逃げることができたバイトのラ・フン。
妹と幸せになれるのかな……。ヒョンドのためにも幸せになって!!
今日もお読みくださってありがとうございました (`・ω・´)
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