21世紀のパラダイムへ
新年明けましておめでとうございます。
2008年は食への不安、リーマンショックに端を発する世界同時恐慌、
インドでの爆弾テロ、イスラエルのガザ空爆など、
例年以上に暗い話題の多い1年でした。
しかし『夜明け前は一番暗い』の言葉とおり、これは
『100年に一度の転機』故の、暗さではないでしょうか。
現在が世紀の転換点にいるかどうかは、後世の歴史の判断となります。
が、現在にその兆候が見えることも事実。いくつか挙げます。
① アメリカの覇権の終焉が言われ始めていること。
そのクライマックスは現在の金融危機ではなく、イラク侵攻だったと思います。
所謂ブッシュ・ドクトリン(米国は先制攻撃の権利と責任をもつ。安保理の
合意を待つ義務はなく、単独であるいは有志で行動する権利を有する)に対し、
国連のアナン総長は「五十八年間世界に平和と安定をもたらしてきた諸原則に、
根本的に挑戦するものだ」と噛み付きました。
肝心の核兵器は発見されず、結果としてアメリカは世界から孤立していきました。
なぜアメリカは失敗したのか?という問いに関する詳細な分析
(今思っているのは、以下2点)
1)イラク侵攻の拠り所としてのウィルソン主義の原理原則と手段の不一致
2)多国間システムへの移行(BRICSの台頭など)に伴う、国際政治環境の変化
に関しては、現段階では僕自身の勉強不足のため、まだ書けないですが、
結果としてのアメリカの失敗は明らか。そしてもしアメリカの覇権が終焉するのであれば、
まさしく『100年に一度の転換期』となると思います。
②世界人口の変化
これは①以上に大きな変化をもたらします。
食糧問題は言うに及ばず、環境にも重大な影響をもたらします。
正月の一番身近な実感は、子供時代と比べてやっぱり
暖かくなってきている、でした。
一説には地球にとって適切な人口とは30億人程度とのこと。
現在が60億人強で、これが2050年には120億人を超える予測もあります。
単純にこれらの1割が先進国並みのCO2を排出したら、地球は持ちません。
これらのインパクトは国際政治の『100年に一度の転機』といったレベルではなく、
地球誕生以来の深刻な問題です。
21世紀以降に人類が生存できる環境構築はもはや絶対条件であり、
この事実は、我々の生活のあり方を変えます。
日経の元旦の一面には興味深いくだりがありました。
『サステイナビリティ(持続可能性)よりサバイバビリティ(生き残る力)が
問われる時代へ。21世紀の今、パラダイムは変わった』。
上記の認識が正しいかはこれまた後世の評価にゆだねることになりますが、
今の時代を生きる僕らとしては、世の中の大きな流れを、今まで以上に
意識をする必要があると感じてます。なぜなら、危機こそ次世代の機会が
生まれるからです。
アメリカによる一極主義が終われば、つまり世界が多極化すれば、
アングロサクソンの価値観自体も変化します。その中から新たなニーズが
生まれてくると思います。
また人口問題に端を発する食糧問題や環境問題は、新しい技術の創出の
触媒となるかもしれません(そうなってくれないと困ります。地球が終わるのですから)。
新しい技術とは大企業からではなく、むしろベンチャー企業から誕生する、
これも21世紀の新しい日本のパラダイムかもしれません(アメリカでは
IT技術に関して、すでに前例があり)。またそうなるように努める事が
できる環境にいるというのもインキュベータ冥利です。
とりとめもないエントリーですが、新年明けてからもがんばって生きたいと思います。