小倉田町、路地裏にその店はあった。同級生がやってる「ジュテーム」
蒸し暑い日の仕事帰り、ちょくちょくその店に立ち寄る。
細い路地の両端に古びた木製丸椅子にシュミーズ一枚でまたがり・・・
うちわでまたぐらをあおぎながら、からかうような目線で・・・
「にいちゃん遊んで行きや!!」・・・4~5人の娼婦たちが・・・
うつむいて通り過ぎるおいらを笑いながら目で追ってくる。・・・・
路地の突き当り、ドアを開けるとホッとする・・・・
「よぉっ!!」・・・会話は別にない・・・・・
止まり木に座ると・・・・・木村(同級生)がレコードをかける・・・・
岡林・・・のLP ガイコツのうた、くそくらえぶし・・・・・
反社会的な歌が・・・・かっこよく思えた時代だった。
そして・・・・なんだか、照れくさい思い出である。