漸く晴天が続いているので、満を持して奥山へ釣りに行きました。
でも、天気予報では「所によって午後、雷雨があるでしょう。」って同じことを連日云っています。
所って何処よ?
沢通しの帰り足が不安なので、アプローチに山道を使える場所へ向かいます。
辺りが白み始めるころ、車止めから歩き始めます。
家からは20分くらいですし、渓流タビなど既に履いて来ているので、ザックを背負うだけ。
目的の支流までは杣道で一尾根超えて2時間掛かります。
途中2か所の急坂は数十歩、歩いては立休みの連続です。
たかだか2、30センチの魚にこんなシンドイ思いをすることを、一般の人には理解できないでしょうが、自分でもよく分からなることがある.。
一瞬、朝日に樹々が真っ赤に染まる。
渓流釣り師も山を観なければいけません。
6時、大滝を巻いて降り立った渓は隠し沢的な存在で、いつ来ても全く釣り人が来た気配すらないのです。
水量もいつの通りといったところ。
最初の三投目で早速、7寸がご挨拶。
此の沢は2年ぶりです。さて、今年はどうか?
徐々に、いいツラ構えの良型が出て来る。
今日は8、9寸をターゲットとします。
尺はありそうなコイツはゆらゆら泳がせていたら、撮影中に針が外れ逃げられてしまった。
写真では解りづらいが、沢一番の大きな淵です。
大抵こうした如何にもって感じのプールは、テンカラで釣った試しがありません。
これだけ魚が濃い沢なのに今日も静まり返っていました。
イメージ通り水割って出てくれました。
この沢は段差がキツイので、身を屈めなくても瀬尻の見張り役に走られることが先ずないのです。
サイズが良くなってきた頃から、ハリスの合わせ切れが多くなって来た。
枝樹での毛鉤のロストは無いのに、鉤の結びで切れてどんどん毛鉤が無くなって行く。
今年、初下したカモフラライン1.75の影響かも?
このラインは張りがあって絡まり難いようだが、合わせたときの衝撃吸収が無いような気がします。
予備で持って来ているラインもこのシリーズの1.5号しかない。
リーダーを60センチくらいの短めしているせいもあるだろうが、切れ過ぎです。
合わせを最初はソフトに2段合わせを意識してやっては見るが、明らかに釣果影響しています。
デポ滝に着く、この場所の左奥が深くなっていて、いつもだと重くなった魚籠をデポする保冷庫としています。水も掛からずとても涼しい。
今日は制限もしている事もあって魚籠は軽く、デポせずに遡行する。
早めの昼飯。
この後、やらしてしまった。
麺を入れたときに端が浮いていたので、軽く押したら鍋ごとひっくり返ってしまって、おじゃんです。
自作五徳が3点支持の関係で不安定なことをすっかり忘れていました。
こぼれたアルコールだけが空しく燃えていた。
2口ほど生でかじっては見たものの、当然ダメですわネ。
釣行6時間、雲行きが怪しくなってポツリ、ポツリ来た。
そのせいもあってか、尺上が漸く出た、35センチのメス。
此処に潜んでいました。
リリースしても、じっと休んでいましたが、突いたらビックリして一目散に深みに走って行った。
直ぐその上で、今度は33センチのオス
これも大き過ぎて要らんな!
このペアで秋にはたっぷり産卵してくれることでしょう。
今回は全般的に食いがイマイチの感じでバラシも多く、爆豊漁とまでは行きませんでした。
天気がヤバそうなんで、そろそろ納竿し引き返します。
脱渓のポイントまでは1時間。
仙道に入って大粒の雨になって来たが、渓を離れたら蒸し暑く、カッパも着ずに菅笠だけで来た道を歩く。
途中で雨が止んだが、どうやら里の方はずっと晴れているようだ。
T
奥のほうで可成り降ったのか、本流は既に濁流となっていた。
数十年前に増水して流された事を思い出しました。
車止めまで戻り、また、そのまんまの恰好で軽トラに飛び乗り、帰えります。
こんなところで長居してたらメジロアブのカモです。
山から下りて8キロほど下流の里の橋の上から見ると、まだ増水はしていない。
この時期では農業用水として取水しているので、渇水状態が平水です。
それでは、