こんにちは
毎日、暑い日が続いていますが皆さまは体調を崩されていないでしょうか???
今年は例年と比べると一段と暑さが厳しいですね
ところで皆さんは犬や猫の「おへそ」をみたことがありますか?
先日、猫を飼っている友人に「猫っておへそあるの?」と聞かれ、一瞬言葉を失ったことがありました
確かに犬や猫のおへそは体毛で埋もれて目立たないためなかなかみる機会ってないですよね?
みなさーん、犬や猫にもちゃんとおへそはありますよー!
おへその位置としては腹部のだいたい真ん中辺りにあります。仰向けにして、優しくそーっと毛をかき分けていくと一部分毛が薄くなっている部分がみえてきます。それがおへそです。長毛の仔だとなかなか見つけるのに時間はかかりますが慣れてくるとすぐにみつけられますよ。
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うめちゃんだったら、この辺かな?
我が家の猫のおへそです。
白い毛の真ん中にあるのがおへそです
ライフはスマホのカメラが気になって、ゴロンした写真が撮れませんでした。。。
おへそはお母さんと赤ちゃんをつなぐパイプの役割をしています。胎児はお腹の中では肺が使えないので、胎盤を介してお母さんから栄養や酸素が含んだ血液を送ってもらっています。
子犬や子猫は、出産時にこのさい帯をお母さんが咬み切って誕生してきます。通常であれば出産後、子猫の成長とともにこのさい帯で繋がれていた穴は次第に塞がれていきます。
しかし、その穴が塞がれず、脂肪組織や内臓の一部がへそとなる穴からぽこっと出てくることがありますでべそのような状態になってしまっている症状を臍ヘルニアといいます。
臍ヘルニアは穴が小さければ無症状である場合が多く、成長とともに塞がれてしまいますただし、この穴が大きかったり、徐々に大きくなっているような状態では脂肪組織やな内臓の一部が飛び出す場合もあります
脂肪組織や内臓の一部がヘルニアから飛び出してしまうと、触診で膨らみを押して戻したりという処置もできるのですが、元に戻らなかったり、すぐに出てきてしまうような状態であれば、内臓の一部である腸管が締め付けられてしまうため、腸管が閉塞したり、壊死することがあります。このような状態になると、血行が塞がれてしまうために、激しい痛みが伴い、ショック状態を引き起こしてしまいます
少し驚かせてしまいましたが、臍ヘルニアは成長とともに穴が塞がれていく場合もありますので、生後6カ月の子犬や子猫であれば、触診でヘルニアを戻したりを施し、経過観察を行います(獣医師の判断の下行いますので、飼い主様自身で戻すことはされないようお願いいたします)
経過観察をしながら、穴が塞がっていかない場合や腸閉塞の症状が現れている場合には外科手術を行い、臍ヘルニアの修復手術を行います。臍ヘルニアの修復手術はほとんどが不妊手術のときに一緒に行います
今まで他の猫ちゃんのおへそは見たことはあったのですが、今回、友人の一言で飼い猫のおへそを初めてみました
猫はお腹が弱点なので、嫌がったらやめてあげてくださいね。普段から愛猫愛犬もコミュニケーションを取りつつ身体を触ってみてください