嫁に電話が来た。相手は親分。
ガキ大将と連絡取れるか?という内容。
嫁はとっさに家に戻ってきていないので連絡取れない状態と返答した。
さすが、ヤクザの嫁 この時ばかりは臨機応変で機転を利かせた。
親分がこのままだと破門状を出す事になるから連絡きたらでいいがガキ大将に伝えてくれ。と言い話し終えた。
 破門状・・・引退を決めたガキ大将には関係のない事だが、十五年間渡世人として生きてきた現実を簡単に打ち砕かれた瞬間でもあった。
この時ばかりは凹んだ。

この時点で破門された人は若頭、本部長の二名である。破門状も金がかかる事で他の人々は状が回っていないと思う。



この時、二度とヤクザには戻らない。関わりを持たない。と誓った。

会社を閉め、堅気としての第一歩を歩む決意をしたのだ。

長いようで短いヤクザ生活、常に塀の上を走ってきた十五年間。

ヤクザが自分には一番合っていると今でも思う。