時は戻り、執行猶予で出所する前に背中一面に刺青を入れた。
最初は弁慶の仁王立を入れたかったが、色が暗いのと彫師が無理そうだったので、最終的に彫師が描いた絵柄から選んだ。なぜ、両腕に入れなかったのかというと、このご時世堅気の人とも仕事をしなければならないので両腕には入れないほうがいいと親分の助言で入れない事にした。夏は暑く服は脱げず、堅気さんと仕事をするのに真夏に半袖になれないなんて相手ご不信感を抱いてしまう。
そういう中で、背中には花和尚の大蛇退治を入れる事にした。和尚さんには桜吹雪を背負わせ二重刺青にした。
筋彫りは機械で、色は手でというと二種の入れ方一ヶ月半で完成したが、覚◯剤を打っていたこともあり色が馴染めず入れ直しを二回した。
そして刑務所から出所して数ヶ月後、若い衆に彫師が誕生して周りに桜を付け足し蛇の色が気に入らなかったので濃いグリーンにしてもらった。
その後は、ガキ大将の所属の組内は半値という破格値で入れさせる事となった。
親分が言い出したことであり、ガキ大将の若い衆だったのを無理矢理親分の若中に取り上げられた。もうこの頃から、親分との確執が生まれ堅気へとのレールに乗っかったんだと今思う。