兄弟分が入ったからといっても極小組織には変わりない。何故ならまだ三名しかいないからだ。

組織と言っても大なり小なり 序列 子飼 出身母体 など様々な事がある。

親分の出身母体は2次団体の最高幹部の組織、その中でも派閥なども多々有、直参になってからは出身母体には遠慮しがちになっていた。

親分の出身母体に数名友達が所属しており自然に周りにも仲間ができてはいたものの、やはり他の組織と言う気持ちが大。うちはうち けして出身母体に飲まれないよう常に気を使っていた。 


まず最初に手がけたのは組織拡大


取り立ての仕事で落とし前を取りに行った時、依頼者の不手際でガキ大将の逆鱗に触れ落とし前を取られる男Oを逆にこちらに取り込み借金をチャラにさせてやり舎弟として加入させた。さらに中学の時の遊んでいた同級生Nが舎弟となり、兄弟分も後輩Eを加入させて舎弟にしていた。この頃まだ23歳だった。


丁度その時運良くVIPカーチームのケツ持ちの依頼が来た。これは増員するのにもってこいだと思いすぐさまケツ持ちをする事となる。


VIPカーとは、高級車をはじめとする乗用車を改造したチームであり、各々のチームで趣味思考により改造の度合いも違う。


ケツ持ちしたチームは特にこれといった特徴も無く大通りでワイワイとナンパをしたいが為のチームだったが、車も乗り人数もそこそこいた為問題視しなかった。


そこで親分の出身母体とイザコザが起きたのだ。