Nature Biotechnologyという雑誌に、なぜ日本に活気のあるバイオテクノロジー産業が存在しないのかという論考が昨日掲載されました。

 

①投資不充分

日本の製薬会社もベンチャーキャピタルも国内に投資しない。

 

②アカデミズムの姿勢

日本の学術界は、革新的な標的の発見をヒトの治療法に発展させることを奨励していない。創薬・開発能力を持つ研究者の流動性が低い。

 

③政府の投資が少ない

米国にはアメリカ生物医学先端研究開発局(BARDA;Biomedical Advanced Research and Development Authority)が存在する。BARDAは米国の厚労省(HHS)の一部局で、アメリカ国内に公衆衛生上の危機が生じることが予見される際に、必要なワクチン、医薬品、治療法などの開発、購入するための支援を行う機関。アメリカ国内外の研究機関、医薬品会社などへの資金提供、複数の研究機関の橋渡し役などを担う。

 

提言

日本にもBARDAが必要ではないか。

さらには、製薬会社も協力して、ライフサイエンス分野でベンチャーキャピタルの経験を持つ個人が運営する大規模な製薬バイオテクノロジーファンドを設立したら、アカデミア発のベンチャーが成功するきっかけになりうるのでは。

 

具体的な提言も含む、日本のバイオテクノロジー産業に関する論考。

 

 

しょぼすぎる投資例;3社あわせて6億円って・・・。タケダのCEOの年俸の1/3の投資額って意味不明。日経新聞も、なぜこれにニュースバリューがあるのか解説してほしい。タケダとアステラスと三井住友銀行が、所属を自社のまま(給料を出したまま)スタッフを出向させて支援するよってことかな?