低血糖の人は片頭痛になりやすい??? | 「頭医者のつぶやき」

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 こうした「慢性頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

片頭痛と低血糖


 片頭痛と低血糖には関連があるとわかりました。
 『ニューイングランド医学ジャーナル』が発表したところによれば、片頭痛に悩む35人にGTTという検査を行いました。GTTは糖を代謝できるかどうかを調べる検査です。
 この結果、35人全員が低血糖症ということがわかりました。
 実験としての人数は少ないものの、片頭痛と低血糖の関連性を示すには十分です。

空腹の時に片頭痛が起こる理由とは


■脳細胞とグルコース

 神経組織が必要とする唯一の栄養源は、グルコースです。
 体は、当然ながら脳や神経組織へのグルコースの供給を最優先します。
 正常な状態では、脳の中のグルコースは、補充がないと、10分~20分で使い尽くされてしまいます。
 脳が必要とするグルコースの量が、僅か5%落ちただけでも、神経グルコース欠乏症といわれる諸症状を呈するようになります。
 脳や神経に送られるはずのグルコースが欠乏してくると、体は大急ぎで補償作用を開始します。
 血液中のグルコースの量が減る状態なので、唯一可能な方法は、脳に流れ込む血液の量を急激に増やすことです。

■頭痛のおこるメカニズム

 人間の体は実に良くできていて、血液中の血糖値が下がると、血液の量を増やして足りない処を自動的にカバーします。こういう補償作用は、本来緊急のものです。
 ところが、こういうことが日常繰り返して行われると、急激に増えた血液の量の圧力によって、血管は刺激を受け、非常に過敏となります。
 私たちが低血糖症になれば、恒常的に血液の中のグルコースが欠乏する状態となるので、このような補償作用が繰り返し行われることになります。
 このようにして、血液の圧力が増大し、神経が過敏となることによって、頭痛とそれに関連する諸症状がおこるのです。

 このように、片頭痛と低血糖症は密接な関係を持っているのです。


 また、別の方は以下のような見解を示されます。


 その理由は、空腹になると血液中の血糖が低下して、低血糖になるからです。
 血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が低くなると、身体はそれを適正なレベルにまで戻そうと働きかけ、アドレナリンなどのホルモンが分泌されるのです。
 そうすると、体脂肪が分解されて遊離脂肪酸が血液中に放出されて濃度が高まります。
 この「遊離脂肪酸」は、血小板の凝集を促進したり、脳血管壁を傷つけたりして、活性酸素を発生させる原因となります。
 そしてこの「活性酸素の発生」が片頭痛の原因となるのです。

 特に女性の場合は、「痩せたいから」とか「忙しいから」という理由で朝食を抜いている場合が多いと思いますが、あなたが片頭痛持ちの場合であれば、できるだけ朝食抜きはやめた方が良いと思います。
 なお、食事の量が少なすぎても、もちろん低血糖がおこりやすいので、朝食はもちろん三度の食事はある程度の量をしっかりととるようにした方が良いと思います。
 朝しっかり食べても、色々な都合で昼前などにどうしても空腹になってしまう事がありますが、その場合は、片頭痛発作の予定時間30分前に飴玉をなめるなどで糖分を取るようにしましょう。そうすれば、頭痛発作は激減すると思います。
 また、育ち盛りの小学生なんかは、朝しっかり食べても給食前に低血糖になるので、頭痛発作が頻発する場合もありますので、給食前に飴玉をなめるようにした方がいいでしょう。


砂糖の過剰摂取は「低血糖症」を引き起こす


 砂糖の過剰摂取は微量栄養素の欠乏を引き起こすだけでなく、「血糖値を急激に上昇させる」という点からも健康に害を及ぼします。2糖類である砂糖は消化・吸収のプロセスがきわめて速く、摂取後、短時間で血液に運ばれます。そのため砂糖をたくさん摂ると、血糖値が急激に上昇することになります。(砂糖は時に直接、口や胃の粘膜からも吸収されます。)
 砂糖の大量摂取によって血糖値が跳ね上がると、血糖の調節のために「インスリン」というホルモンが分泌されます。あふれているブドウ糖を細胞内に取り入れようとして、膵臓は急いで「インスリン」を分泌することになります。(血糖値が高くなると「インスリン」が分泌されてブドウ糖は貯蔵に回され、反対に血糖値が低くなると「グルカゴン」がグリコーゲンを分解して、血糖を供給します。膵臓から分泌されるインスリンとグルカゴンという2つのホルモンが、血糖のコントロールをしています。)
 穀類に含まれるデンプンのように消化に時間がかかり、小腸からゆっくりと吸収されればよいのですが、砂糖の場合は一気に吸収され“高血糖”の状態を招くことになります。 すると膵臓は、血糖を下げるためにピッチを上げて多量のインスリンを分泌しなければならなくなります。こうしたことを繰り返していると、糖の代謝にかかわる膵臓や肝臓・副腎などの器官が疲弊し、血糖の調節に狂いが生じるようになります。
 わずかな砂糖が入っただけで、膵臓が過剰に反応して、必要以上にインスリンを出すようになると、血糖値の落ち込みがひどくなったり、慢性的な低血糖状態が続くことになります。これを「低血糖症」と言います。そして長期にわたってオーバーワークを強いられた膵臓は、やがて疲れ果て必要な量のインスリンを分泌できなくなり、低インスリン性の糖尿病を招くことにもなってしまいます。(砂糖だけが糖尿病の原因ではなく、脂肪の摂り過ぎがインスリンの働きを阻害することが分かっています。しかし過剰な砂糖が膵臓を疲れさせ、糖尿病の誘因となることには変わりありません。)


 以上のことから、低血糖にも注意が必要


 ところで、皆さんは甘い清涼飲料水やお菓子をよく召し上がりますか? これらに含まれる糖質は、私たちの体が短時間に分解・処理可能なレベルを超える量が含まれているものが数多く見受けられます。
 体内でどのような変化が起きるかを見てみると、清涼飲料水やお菓子を過剰に摂取すると急激に血糖が上がり、その上昇を抑制するために、膵臓からインスリンが分泌されます。 インスリンには血中のブドウ糖濃度を調整してくれる働きがあることはご存知のとおりです。清涼飲料水などの消化吸収のよい糖質を短時間でとると、体はたくさんの糖質が摂取されたと認識してインスリンを過剰に分泌します。その結果、血糖値が必要以上に下がり過ぎるという現象が起きます。これが低血糖です。
 急激な血糖値の低下も、体がストレスを感じている状態です。そうなると、今度はそれを適正なレベルにまで戻そうと体が働き、アドレナリンなどのホルモンが分泌されます。 すると、体脂肪が分解されて遊離脂肪酸が血液中に放出されて濃度が高まり、これが活性酸素を発生させて片頭痛の原因となるわけです。
 スポーツドリンクや清涼飲料水などを大量に飲み続けることにより引き起こされる「ペットボトル症候群」という現代病もこのようにして発症します。体がだるい、のどか渇く、トイレに行く回数が増えるなどの急性糖尿病的な症状や、ひどい場合には血液が酸性になり昏睡状態に陥ることもあります。
 清涼飲料水やお菓子のとり過ぎ以外にも、過激な運動や無理な絶食なども血液中の遊離脂肪酸の濃度を高めることにつながります。ご注意ください。


頭痛の前に甘いものが無性に食べたくなる


■ 片頭痛を引き起こす要因の1つに低血糖がある


 片頭痛を引き起こす要因となるものはたくさんあるのですが、その中の1つに低血糖があります。血液中に糖分が少なくなってくると片頭痛が起こるので、それを避けようと体が自然と甘いもの(糖分)を欲するようになるわけです。ですので、片頭痛がおきる少し前になると前兆として甘いものが食べたくなるというものもあります。また、ダイエットなどで朝食を抜くようなことをしても低血糖になりやすくなるため、片頭痛が起こりやすくなります。


■ チョコレートを食べると片頭痛がする


 低血糖を避けるために甘いものが欲しくなるということを上では紹介しましたが、チョコレートを食べることはあまりオススメしません。チョコレートにはチラミンという血管作動性の物質が含まれているため、片頭痛を誘発することがあります。ただ、片頭痛の人、全員が全員チョコレートで片頭痛が起きるわけではありません。起きる人は起きるし、起きない人は起きませんので、自分が何で片頭痛が起こるか、悪化するかを知っておくと便利です。



 ミトコンドリアは細胞のなかにある小さな器官で、糖(グルコース)と酸素を利用してエネルギーをつくり出す、いわばエンジンのような役割を果たしています。ところが、このミトコンドリアは、グルコースが不足することは、ガス欠に陥った車と同じです。
 結局、片頭痛はミトコンドリアの機能障害による頭痛です。ミトコンドリアがエネルギーを産生する際に、グルコースは必要不可欠のものです。
 低血糖とはグルコース不足を意味しています。このようなことから、片頭痛にとっては低血糖はよくないということに他なりません。こうした単純なことです。