二極化

昔と比べ、健康に対する意識が高い人が増えたように思う。

敷居が低くなったこともあるだろう。

何をやるにも始めやすくなったのではないか。

世には情報が溢れ、なんでもかんでもわかりやすく手取り足取り教えてくれる。

ウォーキングする人をよく見掛けるし、ランニングする人、ロードバイクに乗る人も多い。

登山する人も昔に比べとても多くなった。

山ではトレイルランニングをする人にもよく出会う。

季節の良い時期の登山は人だらけだ。

マラソンはとても人気があり、有名な大会は高額な参加料にもかかわらず、多数の参加申し込みがある。

しかも、抽選で当選しなければ走れない。

ちまたは、60代でマラソンを走るなんて人が溢れている。

よく考えてみると良い。

42km走れるというだけで、私は超人だと思う。

しかも60代、50代の人が当たり前のようにそれを成し遂げる。

世は超人だらけだ。

小学生の頃、走れメロスの話を読み、40kmなんてとんでもない距離だと思ったものだ。

今や、お爺ちゃんがメロスより早く走る時代となった。

ボディメイクのコンテストを見ても、50代、60代の人がすごい身体を仕上げてくる。

格闘家かと思えるような身体だ。

ひと昔前だと、そんなことは考えられなかったことだ。

波平さんやフネさんが、ボクサーのような身体を仕上げてくるのだ。

波平さんは53歳だという。

私とたった5歳しか変わらない。

何ともすごい時代となったものだ。

見方を変えれば、頑張りさえすれば、誰しも人はそこまで成し遂げられるとも言える。

人間の可能性が広がったのだ。

やっている人が多ければ多いほど、道は切り拓かれている。

到達もしやすい。

意識の高い人は情報を上手く使い、ますます自分を磨き上げていく。

逆に何も意識しない人は、老うにまかせ、劣化が凄まじい。

二極化がどんどん進んでいるように感じる。

情報を得て、実践していく人間だけが進んでいく。