車の運転もまた稽古

疋田一直です。

私は福岡県嘉麻市の山中で生活しながら、武道と整体を通じて、みなさんがより良い人生が送れるよう、お手伝いをしております。日々の気付きをブログに綴っております。みなさん、いつも読んでいただき、ありがとうございます。

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料理をする上で、包丁はとても重宝する道具です。

この料理に使う包丁も使い方を変えれば、凶器へと変貌します。

人に向かえば、人殺しの道具へと変わります。

車もそうです。

遠い距離を短時間で疲れることなく、移動することができます。

ただ、これも使い方。

これが人に向かえば、ただの殺人マシーンと化します。

私は車に乗る際に、いつもこのことを頭に入れます。

自分が簡単に人を殺せる道具を使っていることを。

道路には、ほんのちょっとの運動もできないような高齢者や、運動不足極まれりといったような中年、車の運転が簡単だと思っている人間で溢れています。

車は、そんなほんのちょっとも運動できないような高齢者でも楽に運転ができる、非常に優れた道具です。

簡単に扱えるから、簡単なものだと思い込んでいる人がほとんどではないでしょうか。

道路に出ると車間距離をすごく詰めている車をよく見かけますが、私にはこれが全く信じられません。

よくそんな相手を信用できるなと。

自分の命をそんな他人によく預けられるなと。

私は車の運転は、上手ではありません。

毎回運転していて、下手だなぁと感じます。

私は車を運転する際には、いくつか課題を持って臨んでいます。

例えば、自分自身が一切Ｇを感じさせずに運転することができるか。

カーブや減速、加速の時。

非常に難しさを感じます。

例えて言うなら、後部座席に天皇陛下を乗せて走るような感じでしょうか。

一切、不快な思いをさせずに運転できるかです。

これだけでも相当に練習になります。

また、流れに乗るという稽古。

前の車とリンクして、走ります。

武道では、身体の部位をリンクさせて動かしますが、これも全く同じです。

リンクしていたら、リンクしてる感覚が生じます。

そうすると、相手との適切な距離、周りとの適切な距離というものも出てきます。

また、周りの人がどんな性格なのかというのもなんとなく掴めてくるものです。

そういったものが感覚できてくれば、トラブルや事故といったものから、自分を守ることにも繋がってきます。

簡単なことで言えば、変な車がいれば避ければよいだけですし、詰めてくる車がいれば先に行かせればよいだけですし。

練習していけば、その精度がどんどん磨かれていきます。

他にも車を運転する上で注意することはたくさんありますが、そんな課題を見つけながら運転していけば、いつまで経っても運転が難しさを孕んでいるということがわかってくるでしょう。

これがまた武道への稽古へと変わり、日常が磨かれていきます。

そうそう。

一番やってはいけないことは、急ぐことです。

何をやるにもそうですが、ものが見えなくなります。

急がば回れです。