「そんなこと知ってるよ!」という方が

いらっしゃるかもしれないし、

とりたてて訪問してくださる方が多い

ブログでもないけれど。

 

それでも、必要としている方に

届けばと願いをこめて綴ります。

 

***

 

長女が小1の頃、

スイミングスクールに通っていて。

 

スクールの送迎バスが停まるのは

自宅から徒歩1分と、かなり近い場所。

とは言え、

夕暮れから夜が更けるのは一瞬なので、

いつも散歩がてらお迎えへ。

 

あるとき、

いつものようにバスが停まり、

いつものように数人のお子さんが降りた後、

バスはそのまま走って行ってしまって。

 

あわててスクールに電話をかけると、

娘は時間通りに帰ったとのこと。

 

「誘拐?」「軟禁?」「監禁?」

「どうしよう!」「どうしたら?」

心臓はばくばくと速くなるばかり。

 

その後、スクールのスタッフの方が

車庫に戻った車内を確認したところ、

熟睡した娘を発見して一件落着。

 

がっくりと折れ曲がって眠っていたそう。

 

 

今だから笑い話になるけれど、

(正直なことを言うと、今でも笑えない)

もしも真夏だったら、もしも最終便だったら、

と、たくさんのもしもが頭をよぎる。

 

暑い車内だったらと想像するだけで

いたたまれないし、

真っ暗な車庫で目が覚めたら、

どんなに怖いことだろう。

 

***

 

その後、

娘に車のクラクションの位置を教え、

実際に押す練習もさせた。

小柄な子どもでも体全体を使えば押せる。

 

自分の身は自分で守るためにも。

 

***

 

ここからはわたしの昔話。

 

19歳の頃、大勢でキャンプに出かけて

一晩中遊んだあと(若い。。。)、

買ったばかりなんだと嬉しそうに話す

友人の新車で早朝ドライブに。

 

後部座席に座っていたわたしは、

ハンドルを握る友人に

あれこれ話しかけているのに返事がない。

ふとバックミラーを見たら目を瞑っている。

 

「起きてーーー!!!」と叫んだのも虚しく、

カーブを曲がりきれずに落下。

大きな木に衝突して車は停まったものの、

車は逆さまになっているし、

ドアも壊れて車外に出られそうもない。

しかも、わたし以外、全員気を失っている。

 

ホルダーにあったレスキューハンマーで、

「新車なのにホントにごめんね!」

と、車に謝りながら、

窓を叩き割って車から這い出たのよ。

(言葉は優しいのに行動は凶暴)

 

そのあと国道まで登って助けを求めながら、

不死身の帰還兵ランボーじゃないしと、

自分にツッコミを入れるのも忘れずに。

 

その後、地元に帰るたびに

ランボー呼ばわりされていたのが懐かしい。

 

***

 

そういえば夫は生前、

友人からわたしとの結婚を決めた理由を聞かれ、

「サバイバル能力が高めのところかな」

と即答したんだって。

(ここは喜ぶべき? 憂うべき?)

 

あのときレスキューハンマーを知っていて

よかったなぁと胸を撫で下ろしている。

 

知っていると知らないとでは、きっと大違い。

 

***

 

話は戻って。

 

子どもが車に取り残されてしまった際、

クラクションを鳴らす以外に

もっといい方法があるかもしれないけれど、

(良策をご存じの方、ぜひ教えてください)

小さなお子さんを育てている方は、

どうか車のクラクションの位置と意味を

教えてあげて。

 

いつかのわたしが、

知っていることで命を守ったように。

 

 

亡くなってしまった女の子が持っていた

水筒が空っぽだったと知って、

どれだけ暑かったのかと思うと、

ただただ悲しい。

 

いってらっしゃいと見送ったのに、

突然、いつもの日常から

切り離されてしまった親御さんに

気の利いた言葉なんて一つもでてこない。

 

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いつもいいね+コメントありがとう。

次回は通常ブログをお届けさせてねパンダ