【小説】支払いはステーブルコインで 瀬奈社労士探偵事務所 第5話⑬ | 節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ

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転職により、大幅な年収ダウン しかし節約の本も出している著者は違った!!いかに生活費を押さえ、楽しく生活していくのかを実践してきた節約アドバイザーの著者が今度は節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのこと語ります。



第5話 賞与・有給・退職金 夢見る就業規則


★村上さんからの支払い
 
「今回は本当にお世話になりました。結局会社都合になり、退職金も3割増になりました。ありがとうございます。でもこれは先生も想定していなかったお金なので私が全部いただきます」と秀子節が全開だ。

「そうですね。私も想定外でしたよ。それには・・・ ところで新居はいかがですか?」


「そうですね。もっと良いところに住みたいというのが本音ですけど。団地でしょうがないですね」と秀子


「それで、先生はいつうちにいらっしゃいますー」としつこい


「まあ、そのうちに・・・」と言葉を濁した。
 
「ところで支払いの方法ですが、Jコインで大丈夫ですね?」


「もちろん大丈夫ですけど、使い方がわからないんで教えてくれますか?」と言って瀬奈の隣の席にスマホを持って移動してきた。


「どうやるんですか?」と言ってにじり寄ってくる。

 いや、近すぎるだろうと瀬奈は思ったが、我慢我慢と自分に言い聞かせて、秀子にピッタリとついて教えてあげる。


「まずはJコインのアプリをダウンロードしましょう」


「えーわかんないー どれを押せばいいの?」


「こちらです」と瀬奈がスマホの画面を指す。


「これですか?」と秀子が言って、アプリをダウンロードする。

 そのダウンロードの待っている間に秀子がとんでもない事を言いだした。


「先生は独身ですか?」


「一応そうですね。バツイチで娘が一人います」


「あら、良いですね。私も娘が欲しかったんですー 娘なら老後も話し相手になるじゃないですか?」


「そうですね。でも妻のほうが引き取っていますのでほとんど会話はないです」


「先生が引き取ったらいかがですか?なんなら私と一緒になって・・・」
 
「あ!ダウンロードが終わりました。これでようちょ銀行の口座を入力してください」


「瀬奈 秀子って名前も良いわね・・・」


「早く、入力しないと時間切れになりますよ」と瀬奈


「あ、そうなの」とあわてて銀行口座を入力した秀子
 
「はい、これで完了しました。私の方から初回の請求書を村上さんのスマホに送りますね」と瀬奈


「今、送りました。これは電話番号だけでお金のやり取りができるすぐれものです。どうですか請求書が届きましたか?」と瀬奈が聞く。
 
「はい、届きました。でも先生のLINEは聞いてないですよ。ID教えてもらえますか?」と秀子


「いや、LINEはやっていません。メッセージだけで十分です。必要な事はメッセージで送って下さい。では届いた請求書を開いていただいて、この金額で合っていれば、送信ボタンを押して下さい」と瀬奈


「金額も大丈夫です。送信っと」秀子
 
「はい送金完了です。私のスマホに入金されました。これからは支払いのたびにこの要領で請求書を送りますので、送金をお願いいたします」と事務的に瀬奈
 
「先生、ありがとうございます。でもまだ使い方が不安だわ、先生良かったら、一緒に住みませんか?」


「いや、覚えれば簡単ですよ。わからないことは都度教えますから」と瀬奈は頑張る。


「私、先生を好きになってしまいました。これからも相談に乗ってもらえますか?」と秀子も頑張る。


「相談は仕事ですから構いません。ただ先程、私は嘘を付きました。バツイチと言いましたが、実は妻は病気で亡くなったのです。ですから今でも妻の事を愛しています。ですから私は他の女性とはお付き合いできないのです。嘘をついたのは病気で死んだことを話すのが辛いからです。察していただけるとありがたいです」と苦渋の顔で話す瀬奈。


 
「そうだったんですね・・・」とハンカチで涙を抑える秀子


「では友達からという事で・・・」と秀子は言った。


「そうですね。友達からで・・・」と瀬奈が言った。

 秀子は落胆しながらも帰っていった。


 私は驚いていた。陽菜と瀬奈の会話は始終聞いているが、元奥さんの話はほとんど出た事がない。


 もしかして本当に病死で2人は心の奥底に思い出をしまって触れないようにしているのだろうか?私はその健気さにスマホながらに涙マークが出てきた。





「ちょっとーなに勝手にお母さんを殺さないでよ!」と陽菜が奥から出てきた。


「うるせーなー、なに盗み聞きしてんだよ!どんな人なのか見てみたいというから、隙間から見ていろと言ったが、大人の話に口を挟むな!」


「まあ、いいけどさ、でもこれお母さんに言っちゃうよー、依頼人のおばさんに言い寄られて、お母さんが死んだことになっているって」と陽菜が笑いながら言う。


「いや、まてあんなおばさんに俺がどうにかなるわけ無いだろう」と瀬奈


「どうかな?奥から見てたら、まるで夫婦みたいだったよ」と笑う陽菜


「あいつにはこの事を言うなよ!」


「いや、絶対言う!最高に面白かったもん!」

 私は涙マークをデリートした。


 やっぱり瀬奈は私の知っている瀬奈だ。


 適当な瀬奈だ。


 でも良かった。もしあの女と瀬奈が付き合ったりしたらと思うとゾッとした。それは私に送金してきた女のスマホからも私に好意のオーラが出ていた。


 でもあの女のスマホはあの女同様、他人への憎悪で溢れていた、これからもあのスマホから好意と憎悪の送信が来ると思ったら恐ろしい。

 第5話 完



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