【小説】支払いはステーブルコインで 瀬奈社労士探偵事務所 第5話⑪ | 節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ
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転職により、大幅な年収ダウン しかし節約の本も出している著者は違った!!いかに生活費を押さえ、楽しく生活していくのかを実践してきた節約アドバイザーの著者が今度は節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのこと語ります。



第5話 賞与・有給・退職金 夢見る就業規則


★ハローワークにて
 
 各書類を手に取り、秀子とともに瀬奈はハローワークに向かった。


 瀬奈は秀子とともに受付で雇用保険被保険者証、離職票、離職証明書を提出して、離職票記載事項の補正手続きをお願いした。
 
 窓口の係の方は「補正の理由を証明できる書類は本日はお持ちですか」と聞いて来た。


 労働者が離職の本当の理由を証拠立てる資料とともに離職票を提出出来れば、そのハローワークの所長の判断で離職理由補正手続きがされ会社都合として、その場で受給資格が決定されるという制度がある。それを瀬奈は利用したのだ。
 
「はい、本日は離職前6ヶ月分の賃金台帳、タイムカード、給与明細を持ってきています。それと当人が内容証明郵便で提出した退職届の控えも持ってきています」と瀬奈は提出する。

 しばらくその書類を見ていた係員も納得した表情で「ではこちらをお預かりして、複写させてもらっても宜しいですか?」


「はい、構いません」と瀬奈


係員は「それと少々お待たせするかもしれませんが、お時間は大丈夫でしょうか?」


「はい、大丈夫です」と瀬奈

 何度もこの離職理由補正手続きをしているので、瀬奈には余裕があった。


一方、秀子は心配で瀬奈に尋ねる。


「こういうのって、会社に事実確認の電話とかしないのかしら?」

 瀬奈は笑いながら「今、それをしているところだと思いますよ」と答えた。


「本人の主張と離職証明書に齟齬があるので、その確認は必要ですから」


「絶対に会社は嘘をつくに違いないわ、あの退職者は被害妄想的な所があり、全部作り話ですよ!とにかく一方的に辞めたんですよっていう感じかしら?」


「さあ、どうでしょうね?」とはぐらかしているところに係員がやってきた。
 
「確認が取れました。会社の主張としては村上さんから退職の意思表示はもらったが、その話し合いの最中に急にこなくなったので、自己都合で辞めたと判断したとの事。11月末を最後にその後は出社していないそうです。この内容で合っていますか?」
 
「いや、合っておりません。まず退職届は内容証明郵便で送っています。また11月末を最終出勤日にする事は上司に前もって伝えておりました。また彼女は離職日に返却物を返しに行っています。これらは全て記録として残しております。スマホの音声データですが、必要ですか?」と瀬奈が話した。
 
 瀬奈はこういう事も想像して、秀子にはボイスメモを頼んでおいたのだった。


 ただその内容は聞いていない。


 離職日のデータも3時間超えの大録音だ。


 内容によっては秀子が訴えられてもおかしくない暴言を吐いている可能性が高い。


 もちろん会社側も録音はしているだろうから、五分五分だ。なるべくならこのデータは渡したくない。
 
「いや、音声データは結構です、今、所長と相談しますので、そちらの受付でお待ち下さい」と行って係員は後方ヘと入って言った。


 あー危なかった。瀬奈は会社への罵詈雑言のデータなんて証拠になるわけがないと思っていた。
 
 秀子と2人で待合室で待つことの長いこと、長いこと。


「こうして先生が係員と話していると年下の旦那さんだと思ってるのかしら?」


「周りからしたら、夫婦に見えるのかしら?」なんて生き生きとしている。


 本当に面倒くさい。

「お待たせしました」と言って係員は書類を持ってきた。


 ハローワークの所長の判断で離職理由補正手続きが出来るという。


 秀子が突然、瀬奈に抱きついた。


「やったね、あなたー、これで新しい愛の巣で一緒に住めるねー」顔を瀬奈の胸に埋める。


 瀬奈は耐えた。拒否するのは簡単だが、こんな大勢が見ている前では出来ない。まだ秀子は敵に回してはいけない。


 かろうじて出た言葉が、
「そうですね」と真面目に答えた瀬奈であった。

 結果こうして会社都合での退職を勝ち取ったのだった。

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