【小説】支払いはステーブルコインで 瀬奈社労士探偵事務所 第5話⑧ | 節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ

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転職により、大幅な年収ダウン しかし節約の本も出している著者は違った!!いかに生活費を押さえ、楽しく生活していくのかを実践してきた節約アドバイザーの著者が今度は節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのこと語ります。



第5話 賞与・有給・退職金 夢見る就業規則


★退職届を提出
 
 秀子は会社に10月末に11月30日を最終出勤日で4月1日で辞めることを伝えたらしい、そして会社指定の退職届の欄に会社都合と堂々と書いた。


 予想していたとおりだが、会社は自分の意志でやめるのだから、自己都合だと主張してきたらしい、それでも秀子は粘ったが、会社は退職届を受理してくれなかったそうだ。やはり瀬奈の想像通りだった。
 
「先生、この場合はどうしたら良いでしょうか?」と秀子が聞いてきた。


「まあ、慌てないで下さい。就業規則では退職の1ヶ月前に指定の様式で意思表明することとなっていますから、11月30日までの最終出勤日までは何を言われても、頑張って月80時間以上残業してください。もし何か言われたら、やめる意思表示は示して、引き継ぎはどうするか確認してください」
 
「またその受け取って貰えなかった退職届は内容証明郵便で人事部に送りましょう。これで退職の意思表示は出来ます。あとで勝手に辞めたと言われるのは面倒くさいですからね」と瀬奈


「異動とか言われたらどうすれば良いですか?」と秀子は訪ねた。


「退職の意思表示をしているのに異動はあまり考えにくいですが、嫌がらせはあるかもしれませんね。その場合は私に相談してください」


「わかりました」と言って、その日の連絡は終わった。

 後日、秀子には人事部から呼び出しがあったそうだ、自己都合退職で辞めるようにの勧告だったそうだ。秀子は断ったらしい。


 すると割増の退職金の打診があったそうだ、しかも11月は有給消化で11月30日付けでの退職なら割増の退職金をつけるというものだった。


 割増分は給与3ヶ月分である。話を聞いていると会社も秀子には手を焼いていると思った。普通はここまで厚遇はしない。
 
「それで大丈夫です。もっと貰えるものを妥協する必要はないです」と瀬奈


「その調子で辞める意志を示しながら、11月末まで戦い続けましょう!!」


「そのつもりです。もう本当に頭にきますわ、絶対に好条件で退職してやるわ!!」と秀子が気炎を上げる。
 
「ところで資料を渡した物件はいかがでしょうか?」と瀬奈


「今、検討しているところですが、12月になってからでは遅いでしょうか?」


「いや、大丈夫ですよ。新しい物件もまた出てくるでしょうし」と今度は余裕を持たせた。


「今は仕事に集中してください。その後で時間が出来たら、一緒に物件巡りをしましょう」と瀬奈は味方を演じている。
 
「先生、ありがとうございます。今じゃ先生だけが頼りです」と秀子が殊勝な事を言う。


「いや、いや、今が一番苦しい時期ですから、無理をなさらずに対応していきましょう」とその日は話が終わった。



 結局、その後人事部からは何も言われることもなく、上司からはさんざん嫌味を言われたくらいで最終出勤日を迎えた。


 秀子にとっては上司の嫌味にも全て食って掛かったらしい。


 瀬奈は苦笑いをしながらそれを聞いて、その方が良いと思った。


 上司の人も大変だなと変な同情さえした。


 有給休暇の申請もしっかり出して来たということだった。


 4月1日までの有給申請をする度胸も凄いものがあるなと妙に感心したが、さすが秀子である。


 自分の主張は頑として負けなかった。更に仕事も最後まで頑張ったらしい。
 
 引き継ぎはなかったらしい。12月1日からは新しい所長が来るというのを最終出勤日に聞いたという事だった。


 新しい所長には会えなかったということだった。多分会社が合わせなかったのだろう。


 これであとは有給消化で4月1日を待つだけとなった。




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