この体を早く元に戻さないと。

 

そうは思っても、

この脳がおかしくなった中毒状態。

 

砂糖と小麦を摂取しないとイライラするのです。

 

ある日、旦那さんと大喧嘩をしました。
今までにないくらいの最大級の怒りが
たまりにたまったストレスとともに大噴出しました。
 
そしてその怒りが何日もおさまらず
私は飼い猫にもあたり散らしてしまったのです。
 
 
猫がご飯を食べなくなりました。
 
生まれつきの先天性の心臓病を持った子で
生後半年で「いつ死んでもおかしくない子」
と診断されました。
大事に大事に可愛がってきました。
 
その時10歳になっていました。
 
療養食を食べなくなり
心臓病の薬も飲まなくなり

 

1種類だけ食べるカリカリを見つけたのですが

 

猫は見るからに弱っていくようでした。
 
そんな中でも、
旦那さんへの私の怒りはおさまらず、
顔を合わせれば喧嘩になっていました。
 
猫は仲直りして欲しそうでした。

 

1ヵ月半たった頃、

渋々…という感じでしたが

ようやく仲直りをしました。

 

そうしたら、

次の日の朝、

猫が昔に戻ったみたいに元気になったのです。

 

上れなくなっていた棚の上に上がり、

洗濯機の上に上がり、

ずっとしょんぼりしていた子が、

またそびえ立つように私のことを眺めています。

 

「戻ったーーー!!」と、

ホッとしたその日の午後

 

猫は、心臓の発作が起きて

 

その日の夜に死んでしまいました。

 

 

私はペットロスになりました。

 

 

ただ大事な子を亡くしたという悲しみだけでなく

 

「私のせいだ」という自分を責める気持ちと

 

「あの時怒らなければ…」

 

という後悔の念でいっぱいでした。

 

 

だから、

 

猫が死んで、

お骨になってしまって

 

もういない。

 

と思ったら、本当に今こそ自分も死ぬ時だ

と思っていたのです。

 

 

ですが、

 

不思議なことに

猫がその辺にいるんじゃないかという

出来事が続きました。

 

私も旦那さんも、それまで

「目に見えないものは一切信じない」

「神も仏もいねぇ」という考えで

お正月の三が日のお参りすらしない夫婦だったのですが

 

よく分からないし、

見えないけど

 

猫はいる。

 

ということにしました。

 

 

私の人生の転機はここから

始まるのです。