ばーちゃんとばあば、二人を同じ様な介護付き有料老人ホームに引越しさせて、思ったこと。


まず、老後資金が大事。ばーちゃんは、あまり浪費するタイプではなかったみたいで、多少のお金を持っていた。そこに、義弟が亡くなって、保険金が入ったので、年金以上の額を毎月払っても、おそらく、よほど長生きしない限り、大丈夫という貯金額になった。ばあばは、年金をたっぷりもらってる。遺族年金や自分の厚生年金、企業年金。浪費ばっかりしてたから、貯金は心許ないけど、田舎の介護付き有料老人ホームは、一時金なしで、月額もそんなに高くないから、長生きしても、払えそう。

そして、入居のタイミングが大事。ばーちゃんは、義弟が亡くなって一人になってしまって、しょうがなく、施設に入居した。認知症ではあるけど、物忘れがひどいくらいで、自分の置かれた状態がわかる程度の理解力はあった。新しい環境にも、時間はかかったけど、慣れた。ばあばの場合、あと2年くらい前だったら、自由度の高いサービス付き高齢者向け住宅で、楽しく生活できたと思ってる。2、3年前から、きれいなアパートに引越したいと、たびたび言っていた。でも、コロナ禍で、身動き取れなかったし、私も仕事やら、癌やら、自分のことで精いっぱいで、一緒に探してあげるのは、難しかった。そうこうしているうちに、認知症が進んで、自分の身の回りのことが、ギリギリ、できなくなってきた。でも、自分では、一人で何でもできると思ってる。だから、なんで、施設に入居したのか理解できないし、何度説明しても、やっぱり理解できない。理解してないから、怒って、泣いて訴えてくる。あと2、3年経って、何にもわからなくなっちゃってから、施設に入居させた方がよかったのかもしれない。私のタイミングは、今だったけど、ばあばのタイミングは、今ではなかったみたい。

あと、入居したら、介護は終わり、ではない。老人ホームに入居できたら、もう、お任せで、気が向いたら、面会に行けばいい程度だと思っていた。なんせ、私は親の介護などする気がなかったから。でも、結局、電話地獄、外出の付き合いや、足りないものの差し入れなど、結構な頻度で関わらなくてはならない。


二人を勢いで、施設に入れてしまったものの、これが正解だったのかどうか…。


ペット用こたつから、顔と手だけ出して遊ぶのんちゃん。何やってもかわいい。