「同志社大学を出た後、社台ファームで働いていた調教師」が、アイビスSDで… | 元JRA調教師・山田要一のブログ

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厩舎OBという立場から、パーフェクトホースマンズの一員としてファンの皆様と違う視点で競馬のことを掘り下げたいと思います。

こんにちは。

元JRA調教師で、今は、「パーフェクトホースマンズ」の「調教師情報部」に所属している山田要一です。

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明日、7月30日(土)は、柴田善臣君にとって、56歳の誕生日なんですよ。

青森県出身の善臣君は、1982年の4月に「第1期生」として競馬学校の騎手課程に入っていて、同期には、調教師になっている岩戸孝樹君や須貝尚介君や石橋守君や武藤善則君などがいます。

ちなみに彼は、釣り、車、犬、鷹狩りなど、趣味がいくつもありますし、自分で釣り船を操縦できるように、一級船舶免許を取っていて、NHK・BSの釣り番組にゲストとして出演していました。

それに善臣君は昔から車が好きで、フェラーリやポルシェやランボルギーニなどの高級車を毎年のように買っていますし、犬を乗せるためにキャンピングカーを買ったこともあるんですよ。

知っている方も多いと思いますが、善臣君は、乗り役としてデビューしてから今年で38年目になる大ベテランで、ヤマニンゼファーに乗った1993年の安田記念や天皇賞・秋、キングヘイローに乗った2000年の高松宮記念、ナカヤマフェスタに乗った2010年の宝塚記念、ジャスタウェイに乗った2014年の安田記念など、重賞を96回も勝っていて、今までに、JRAで通算2314勝を上げています。

それに、2005年の4月から2010年の9月まで、「日本騎手クラブ」の会長をやっていましたし、今年は、JRAの現役騎手としては初めて、「黄綬褒章」を受章したんですよ。

そうそう、私が現役の調教師だった頃、ビッグワンボーイやスプリングトレドやカワジンマッハなど、善臣君を管理馬に何度も乗せたことがあって、中でも、カナハラドラゴンで2004年の白富士Sを勝ってくれたことは、今でもはっきりと覚えています。

こういう形で深く関わった善臣君が活躍するのは、本当に嬉しいことですし、これからも頑張って欲しいですね。

そして今週、善臣君は新潟で、

■23日(土)

5R・2歳新馬→テイエムオオジャ

■24日(日)

8R・3歳上1勝クラス→ギャラントマナー

の2頭に乗りますから、きっと彼は、どっちの馬にも、「勝って自分の誕生日を祝いたい」という思いを込めているのでしょう。

それに善臣君は、去年の12月に頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアが悪化してから半年くらい休んでいて、東京競馬場で「黄綬褒章」の受章記念セレモニーがあった、5月22日(日)の東京3Rでレースに復帰したんですけど、それから先週までが「29戦0勝」という成績ですから、「早く復帰後の初勝利を上げたい」という思いも抱いているのでしょうし、どんなレースを見せてくれるのか、注目したいですね。

そしてここからは、栗東の牧浦充徳厩舎がアイビスSDに使うヴェントヴォーチェについて、私の頼もしい仲間の一人、「記者のF君」から届いた報告を紹介しておきましょう。

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京都出身の牧浦充徳先生は、競馬とは縁のない家庭に育ったんやけど、中学生の頃から馬術をやっとって、1991年の石川国体で3位に入っとったし、同志社大学に進んでからも馬術を続けとりました。

大学を出た後はサラリーマンになる予定で、就職活動をしとったんやけど、「やっぱり馬に携わる仕事がしたい」と思った先生は、「社台ファーム」で2年くらい働いとったんや。

その後、1999年の10月に競馬学校の厩務員課程に入って、2000年の4月から加用正厩舎で厩務員をやって、その年の8月から調教助手をやって、2002年から森秀行厩舎で調教助手をやっとりました。

皆さんもよう知っとる通りで、森厩舎におった頃は、2001年のフェブラリーSを勝ったノボトゥルーや、2003年の東京大賞典を勝ったスターキングマンや、2008年の皐月賞を勝ったキャプテントゥーレや、交流重賞を6つも勝ったアグネスジェダイとかを担当しとりましたな。

2009年に34歳の若さで調教師の試験に受かって、その年の6月に自分の厩舎を開業した牧浦先生は、最初の年こそ4勝止まりやったけど、2年目が9勝、3年目が13勝と、順調に勝ち星を増やしとって、それからは、毎年2ケタの勝ち星を上げとります。

そんで2017年は、今までで一番多い29勝を上げとって、「3億8682万円」の賞金を稼いどったし、この年は、ドンフォルティスを使った地方交流の北海道2歳優駿で初めての重賞勝ちを飾ったんやから、先生はかなり嬉しかったんでしょうな。

それから一昨年は、2017年の次に多い26勝を上げとって、稼いだ賞金は「4億1459万円」と、今までで一番の数字を残しとったんですわ。

去年、先生の厩舎は、ドライスタウトを使った地方交流の全日本2歳優駿で初めてのG1勝ちを飾っとったんやけど、JRAでは、「18勝・獲得賞金2億3985万円」と、一昨年の数字を大きく下回ってしもうたんや。

せやから、今年の牧浦先生は、「必ず巻き返さなアカン」と考えとるんやろうし、実際、先週までの成績が「13勝・獲得賞金1億9650万円」と、去年の同じ時期(7月25日【日】まで)の「11勝・獲得賞金1億4602万円」を上回っとります。

けど、先生はこの状況に満足せんで、ヴェントヴォーチェでアイビスSDを勝つことに全力を注いでくるとワシは見とるんや。

っちゅうのも、先生は、さっき書いた通りで、ドンフォルティスとドライスタウトで地方交流重賞を勝っとるんやけど、JRAの重賞はまだ勝てとらんのやから。

もちろん、ワシが先生やったら、「JRAでは初めての重賞勝ちをここで」と考えて、間違いなくこの馬をメイチに仕上げますわ。

実際、ワシのところに届いとる、最終追い切りについての報告が、

「一昨日、坂路に入れられて、4Fが53秒4、終いの1Fが11秒9っちゅう時計を馬なりで出しとりました。20日(水)に同じ坂路でやった一週前追い切りで、レースでも乗る福永君がキッチリ負荷を掛けとったから、一昨日は軽めの内容やったけど、身体を大きく使って最後まで集中して走れとったし、力強い脚捌きは、デキの良さをハッキリ感じるもんやったで」

っちゅうもんやったから、上位に食い込んでくる可能性がありそうやな。

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牧浦充徳厩舎がアイビスSDに使うヴェントヴォーチェについて、「記者のF君」から届いた報告は以上です。

さて、話は変わりますが、私が所属している「パーフェクトホースマンズ」では、ホームページや、いくつかのブログの中で、「馬券に欠かせない情報」を包み隠さずに公開していますので、「正確な情報を知って、万馬券を取りたい」と考えている方には、こまめに確認することをお勧めしておきますよ。

「パーフェクトホースマンズ」のホームページ
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【 こ ち ら 】

元JRA馬主で、一口馬主クラブの代表も務めていた小栗範恭さんのブログ
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今日は、ここまでにしておきます。

それではまた。