今日、この本を興味深く読ませていただきました。
京大で有名な鎌田教授の最終講義録。
地震がなぜ起こるのか
いつ起こるのか
そして地震に付随して起こる可能性のある噴火
それらに備えるにはどうすればいいのか
とても面白かったです。
また本の1/3割かれている、教授のキャリア変遷、名物教授になるに至った話も面白い。
もともと文系志望であったものの、得点が取れる理系へと進み、そして通算省に入ってからたまたま業務として任命された関係で火山に目覚めたそうです。
それが一生の研究対象となる。
いつ自分が好きなものに当たるのか分からないものの人生で出くわす「偶数」を楽しむというのは、多く人に示唆に富むものかと思います。
そして奇抜なファッションと分かりやすい話は、広く地震・火山の危機を多くの知ってほしいための試行錯誤で生まれたもの。
理系人間あるあるで、ボソボソした話口調で、専門用語話しまくりだった教授が、面白い、受講したい授業になるまでどうしたか
それらの取り組みが書かれています。
災害発生時への取り組みはそれなりにはしているつもりでしたが、あらためてやるべきことが浮き彫りになり、今後対応していこうと思いました。
昨今の地球温暖化の議論についての見解も書かれています。
地球として、100〜1000年の視点から考えることも重要と長尺の視点も言われており、マクロな視点から現在のミクロ視点まで、とても面白く、考えさせられました。
おすすめの一冊です。