私は通算で5年半アメリカに滞在しています。私は海外在住の方のブログやツイッターによく目を通すのですが、少なくない人が、海外在住において、なんともいえない、ネガティブな気持ちを抱えていることを書いていますし、私も、その中の一人で共感できることが多いです。このネガティブな感情って、掘り下げてみると、なかなか複雑な気持ちだと思うのです。孤独感、いらいら、落ち込み、ストレスなどいろいろな感情がまじりあってるように思います。単純にホームシックとも違うのですよね。

 

海外に住んでいる人同士でも、留学、結婚、仕事とそれぞれ違った事情で渡米しているし、家族がいるのかどうか、一人ひとり状況が違ってくるので、抱えているネガティブな感情も違ってくるのではないかと思います。

 

私の場合は、留学生として渡米し、最初の2年間は、旅行のような気分で、落ち込むというより若干ハイな気持ちでした。そして、3年目、海外での暮らしがいよいよ自分の日常に感じてきたとき、海外生活がストレスに感じてイライラや落ち込みを感じ始めました。

 

そして、すごく孤独を感じる原因は、日本にいる友人、そしてアメリカにいる友人にも、自分の状況を説明しても、あまり理解してもらえないと感じてしまうことです。やはり、海外に長く住んだことのある経験がある人でないと、心境をわかってもらうのは難しいのでないかと思います。ただ、これは、ほんとに誰のせいでもないんですけどね。

 

わたしもまだ滞在5年半という短い期間で、もっと長く海外に滞在している人からすれば、まだまだ海外に長く住むということがどういうことかわかってないと思われると思います。こればっかりは経験してみないとわからないものなんだなと思います。長く住んでいく過程で、いろいろな心境の移り変わりを経験していくのではないかと思います。

 

もし、自分のお子さんや、知り合いの方で海外留学や駐在をしている人がいたら、海外生活が数年たったからもう慣れて、順応して生活できていると考えるかもしれませんが、私のように、数年たって慣れたころから、不協和音を感じ始めたりすることもあると思います。また、留学生の方を含め渡米されてきたばかりの人は、落ち込んだり、ネガティブな感情になるのは、よくあることですので、驚かないでくださいね。

 

海外生活は楽しいこともある反面、自分の気持ちをうまくコントロールをしていかないと不安定になることもあると思います。