阪神vs巨人 | 現役スポーツアナウンサーから学ぶ、スポーツ実況に特化したアナウンス講座! 

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水曜日は甲子園で「阪神vs巨人」の中継でした(^^)

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この日は少し緊張〜〜(^^;;


初めて、元監督で2005年優勝監督の岡田彰布さんと実況&解説を組むからです…

監督時代に何度か単独インタビューもしたことがあり、キャンプ中のホテルの大浴場でバッタリ会った時も「おう!」と声掛けされたことがあるので認識はされていると思います。


ただ一試合、ガッツリお相手するのは初めてでした(^^;;


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この日は能見投手、吉川投手の両左腕が好投!

見応えのある投手戦となりました(^^)


しかし、大きな流れの変化があった5回裏…

福留選手の三塁打が出て無死三塁!

ところが巨人の内野陣は前進守備を敷かず…

1点は仕方ないという守備隊形…

ところが中谷選手は外野フライにこだわり浅いライトフライ…


「このケースは二遊間にライナーを打つ打撃をすべき!」と元監督から厳しいチェックが入ります!


そして鳥谷選手の打席で…


頭部付近への死球!


倒れる鳥谷選手…

好投していた吉川投手は危険球退場…

歩いてベンチに帰る鳥谷選手、出血があるようでしたが、頭部ではなかったようで一安心です。


異様な雰囲気の中、一死一、三塁で試合再開!

急遽、登板でしかも今季初出場の田原投手。

阪神も代打伊藤隼太で勝負をかけます!


ところが…

初球の変化球を引っかけて投手ゴロ…

三塁ランナーの福留選手が本塁死…


先制機を逃した、というより全ての流れを手放しました…

「焦って打ったらあかん!と言おうと思った矢先に…」と元監督も絶句…

試合は代打率4割超えの亀井選手の先制タイムリーと復調気配の長野選手の2点打で勝負あり!


それでも岡田彰布さんの随所に的を射た解説は勉強になりました。

中谷選手の場面での「二遊間にライナー」という指摘。

能見投手を桑原投手に交代後の巨人ベンチとの駆け引きの話もそう。

どこで勝負し、どこで勝負を避けるか、このあたりの逆算の仕方も「なるほど、そう考えるのか…」と唸らされました。


試合は残念でしたが、中継としては岡田さんの「野球観」を拝察できる内容だったと思います。


今季は、何度かご出演いただけるということなので、次回も楽しみです(o^^o)



以上、スポーツアナウンサー寺西裕一でした。