『ボクは坊さん。』 白川密成 ミシマ社発行
新聞の書評欄を見て買ったものの、
何となく置いてあった本です。
暑くてウニになった頭でも読めるライトな感じの本と思って
昨日から読みはじめました。
確かに、文体はわかりやすく、読みやすいのですが、
内容は意外に濃いと感じました。
簡単に言ってしまうと、
祖父の死によって、24歳で住職となった青年の奮闘記!です。
ただ、彼は家がお寺だから僧侶になったのでなく、
小学生の頃から好きだった「不思議」について考えることが
できる職業として、魅力的だと感じて、選んだ道だそうです。
そして、「坊さん」としてのさまざまな日常が描かれる中で、
彼が大切にしているのが、
仏教が持っているいい部分、うれしいヒントや智慧を
現実生活の中で丁寧に探すこと。
そこがすべて一貫しているので、
ところどころに挿入されている仏典からの引用が
おそらく彼が感じたままにしっかり伝わってきます。
だからといって、説教くさいとかいうわけではなく、
楽しく笑って読める部分もたくさんあります。
お坊さんだけの野球チームがあって(しかも複数!)
試合をする話とか、
法衣をはじめとする「坊さんアイテム」を注文する話とか、
墓石について石屋さんからレクチャーされる話とか…。
若くて背負った肩書きに気負うことなく、
知ったかぶりせず、素直に驚いたり感動したりする
等身大の24歳の姿に好感が持てます。
著者が住職を勤める栄福寺ウェブサイト
(四国八十八か所霊場五十七番札所)
