あけましておめでとうございます!
仕事が早すぎてこのブログを12月に書いている獣医師youです。
登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
;筆者です。イヌネコさんなど小型哺乳類の診察をしています。
おせちは栗きんとんのアンの部分だけで良いと思っています
あれ、アンは栗じゃ無いと聞いて衝撃を受けてから十年が経ちます。
;動物看護師長。おたアヒママ(おたまアヒルのママ)。言いにくい。
伊達巻ファンです。
恐らく卵焼きでもOK。
;走り方が独特な2歳半児。通称初号機。おたまと呼ばれる。
初おせちの予定。(恐らくここまでの記憶は無いため)
栗きんとんの栗を好きになってもらう予定。
アンは渡さない。
;アヒル先生。2号機。顔が人間らしくなってきた。
おせちを眺めながら今日もミルクを飲みます。
ミルクってあんまり美味しく無いと思います。
;二匹の猫(つみれ、うなぎ)とハリネズミ(うに子)。
正月は家でお留守番。
お正月だからって特別何かもらえるわけではありません。
って言ったらなんだかかわいそうに思えたので、何かあげておきます。
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さてさて、
あけましておめでとうございます。
(2回目)
年末年始も関係なく病院にいる私としては、あんまりお正月な感じはしていないと思われます。
そんな中でもどうしたらお正月を感じられるか、大募集しております。
特に今年は何して良いのかわかりません。
人混みとか行っていいの…(世間体が気になる年頃です。)
とりあえずお正月番組を見ながらお酒を飲んでみようかと思っていますが…
あれ
これは見ているものが違うだけでいつも通りだぞ、と。
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今日からはまた新しい話題。
猫伝染性腹膜炎(FIP)
についてまとめてみたいと思います。
この病気、知っている人はものすごくよく知っているし、知らない方は聞いたことすらないと思います。
(当たり前のことを言っているだけのような気も…笑)
なぜか。
この病気は致死性感染症(つまり、高確率で亡くなるということ)だからです。
なのでこの病気に携わったことのある方は、かなり調べてらっしゃることが多いです。
○命に関わる重い病気
猫コロナウイルスの1つである、猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPウイルス)の感染で引き起こされ、発症するとほぼ100%亡くなるとされている病気です。
発症してから早くて数週間、長くても1年くらいと言われています。
ワクチンも存在はしますが、その有効性に疑問があるため日本では使用されていません。
(難しい話になりますが、抗体があることでより感染しやすく悪化もしやすい病気なのです。)
○猫コロナウイルスには2つある
・猫腸コロナウイルス
・猫伝染性腹膜炎ウイルス
獣医療で問題になるのはこの2つです。
「猫腸コロナウイルス」は軽い下痢を引き起こす程度なので、大抵は対症療法でなんとかなります。
「猫伝染性腹膜炎ウイルス」は「猫腸コロナウイルス」の強毒型とされていて、ある種の突然変異で出来上がると言われます。
○検査でその2つを区別することは非常に難しい
発症するとほぼ100%亡くなる、と言いました。
では、発症する前に調べる方法はないのでしょうか。
結論から言うと、ありません。
一応、抗体検査や遺伝子検査は存在しますが、上記で言った2つのコロナウイルスを区別するのが非常に難しいのです。
検査で「猫コロナウイルス 陽性」となっても、どっちのウイルスなのか区別つけられる精度はないからです。
○どこで感染する
ウイルスはウンチやおしっこ、唾液、鼻水に含まれているので、それらに接触することで感染します。
なので、同じ食器でご飯を食べる、ブラッシングを同じクシで行う、グルーミングをし合う…などなど。
このような理由で多頭飼育の場合にはかなり高確率で感染します(データによってはほぼ100%と言っているものも)ので注意が必要です。
でも発症するまでわからないので…発症した仔がいたら考える、くらいの方が精神衛生上良いのかもしれません
○コロナウイルスって、今流行りのあのコロナ
親戚に当たる関係ではありますが、全く違うものでその性質はかなり違います。
例えば猫コロナウイルスは、
・人には感染しない。
・呼吸器症状はあまり無い
・腹水が貯まったり、肉芽腫というデキモノができたりする
などなど。
新型コロナウイルスも、当初は他の動物に感染しないと言われていましたが、今やかなりの種類の動物にも感染することがわかっています。
と言うことで今週はここまで。
次回は、発症年齢は症状はなどもう少し深く掘り下げていきます。
治療についてはその次の週、でしょうか。
お急ぎの方はご連絡ください。
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“明日から使える生き物の不思議クイズ”
Q;アメンボはどうやって前に進んでいる
A:立っている脚で水面を押す
B:2本の脚で漕ぐ
C:羽で風を起こす
A;
そもそも、アメンボはどうやって水の上に立てるのでしょう。
それは、脚の先に細かい毛が生えており、さらにその毛が油っこいことで水の上に浮くことが出来ます。
ただ、それだけでは前に進むことはできません。
実は、アメンボは昆虫なので6本の足があります。
そのうちの4本で水の上に立ち、残りの2本をオールの様に水の中に入れて漕ぐことで前に進むことができるのです。
ということで、答えはBの「2本の脚で漕ぐ」でした
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妻さんのひとり言
明けましたね
おめでとうございます
2020年は何かと制限された1年でしたね。
今まで通りの生活を送れる事がどれだけ幸せだったのかを改めて思い知りました。
2021年はどんな1年になるのか…不安でもあり楽しみでもありな感じですね
なにはともあれ、
2021年が皆様にとって幸せな1年となります事、心からお祈り申し上げます。
引き続き、当ブログもよろしくお願いいたします!
スタッフが書いてくれた元日の立て看板が可愛かったので、ご紹介させてください
今週はここまで!
最後までお付き合い頂きありがとうございます!
また来週