こんにちは
こんばんは
登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
;このブログの筆者。獣医さんです。youと呼んでください。
「君は食べ物の好き嫌いはあるかね」
これは、学生時代に面接で院長に聞かれたことです。
この意味は3年くらいして教えてくれました。
;動物看護師。獣医師youの妻さん。おたまちゃんのママ。
動物看護師さんの就職活動って、まず行きたい病院で実習するんですよね。
長いと1週間くらい。
これで不合格とか言われると落ち込むんです。
;おたまちゃん。1歳ちょっと。歩くのが楽しくなってきました。
靴を履くのが楽しいのか、靴を持って家中ふらふらします。
ここは日本なので、家の中では靴を履かないことを教えないと。
;二匹の猫。つみれ(三毛)・うなぎ(黒白)と呼ばれます。
ロック付きのゴミ箱を開けられるようになりました。
朝起きてご飯をねだらずに満足げな顔をしていることが増えました。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
動物とはまっっっっっっっっっっったく関係のないお話から。
皆様は「こんにちは」と「こんにちわ」どちらが正しいかご存知ですか
若い人たち(スタッフ)と接していると「こんちゎ〜」とか「ちわーっす」みたいな言葉をよく文章(メール)で使っています。
私は「は」の方を使っていたのですが、あまりに周りが「わ」を使うので自分が間違っているのかと思って、つい調べてしまいました。
結論から言うと、
・漢字にすると「今日は」なので「は」が正しい
らしいです。
でも、世の中のほとんどの人が「わ」を使うようになればそれも正しいと言うことになるらしいです。(専門家によって意見は違うみたいですが)
てことで、数十年後には「こんにちわ」が正しいということになるかもしれないってことですかね
世の中には「こんにちわ撲滅委員会」なんてものもあるらしいですよ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
先週でモルモットさんが終わり、次は何の動物だろう
とワクワクしていた方、ありがとうございます。
でも残念。
バッサリと流れを切って検査のお話をしたいと思います。
特に血液検査のお話なのですが…これだとあまりにも範囲が広すぎるので、
今回は血液一般検査についてご説明致します。
これ、肝臓だの腎臓だの貧血だの項目ごとにやっていくとキリがないんですよねぇ。どこまで掘り下げてお話していきましょうか
難しい…。
まぁ、ちゃんと真面目に詳しく書いていただいている文章(複雑すぎてテスト前に読むと吐き気を催す文章)はあちこちに転がっているのでこのブログでは不真面目にサラサラッといきましょう
もっと知りたい方は獣医さんに聞いて下さいね
目標は、訳のわからない血液検査の項目を「ちょっと読んでみようかしら」と思えるようになるにしましょうか。
○血液検査とは何でしょう
簡単に言ってしまえば、「血液を使った検査全て」を指します。
上でチラッと言った、
⦅肝臓や腎臓の項目を見る検査⦆
⦅血液中の細胞を数える検査⦆
だけでなく、
⦅アレルギー検査⦆
⦅血液中の酸素や二酸化炭素量を調べる検査⦆
⦅ホルモン検査⦆
なんかも含みます。
血液の情報量ってすごいですよね。
だから獣医さんは血液検査をやりたがるんです。
全部説明しているとお互いに疲れてしまうので、大体どこの病院さんでもやる部分に絞っていきますね
○血液一般検査とは
病院さんによって呼び方は色々ありますが⦅血液中の細胞を数える検査⦆のこと。
全血球計算値(complete blood count;CBC)と呼ぶこともあります。
「CBCだけやっといて」とか言っていたらこの検査のことです。
血液中の細胞とは、「白血球」「赤血球」「血小板」のことだと思って頂ければ十分。小学校で習ったような気もする単語です。
(細かいこと言えばもっともっと分類できます。)
検査自体は機械に血液を1滴吸わせて待つだけ
簡単に結果が出ます。
実際にはこんな感じの結果になるのですが、見たことありませんか
ヒトでも同じように記載されていることが多いかと思います。
初めての方は意味わからないですよね 笑
○1つ1つ読み解いていきましょう。
検査なので、もちろん1つ1つの項目に意味はあります。
ただ、英語(しかも略語)で表示されているから拒絶反応が出てしまうんですね。
でもちょっと読みかたを知ったら変わるかもしれません。
・WBC
White Blood Cell=白血球のこと。そのまんまですね 笑
ワールド・ベースボール・クラシックとは関係ありません。
炎症とか感染症、腫瘍などなどで増えたり減ったりします。
正常値よりも多くても少なくても良くない数値ですが、遺伝だったり緊張で変化することもあるので解釈には注意が必要です。
*実際には、白血球はもっと細かく分類されます。好中球とかリンパ球とか。そのどれが多くてどれが少ないのか、が重要になってきます。
・RBC
Red Blood Cell=赤血球のこと。これもそのまんま。
この数値が正常値より少ないと貧血、多過ぎると多血症などと記載されていることもあります。
ただこれは、1μL中にどのくらいの赤血球が存在するのかを表しているだけなので、脱水していた場合には数値が高く出てしまいます。
・HGB
ヘモグロビンです。
赤血球の中にある鉄を含んだタンパク質のこと。
出産を経験されたことがある方はわかるかもしれませんが、お医者さんはこの数値が低くないかばっかり気にしていませんでしたか
鉄は全身に酸素を運ぶ役割を持っているので、ヘモグロビンが少なくなってくると非常にしんどくなります。
・PCV(またはHCT;ヘマトクリット)
Packed Cell Volumeの略で、血液(赤血球)の濃さのこと。
これも貧血の指標です。
数値が高い分には(もちろん限度はあります 笑)そんなに気にしなくてもいいですが、低くなってくると輸血を考えないといけません。
・MCV、MCH、MCHC
この辺を覚えようとするから血液検査がわからなくなるんですね
ザックリと、貧血の場合にどんなタイプの貧血か見分けるのに使う数値だと思っておけば大丈夫。
貧血でここを読み解く必要がある場合には、腰を据えて状況をしっかり説明してもらう必要がある時なので今は忘れても大丈夫です。
・PLT
Platelet=血小板のこと。血小板って、平たいお皿(プレート)みたいな形をしているんです。
止血に関するお仕事をしている細胞で、少なくなってくると怪我した時などに血が止まりにくくなってしまいます。
手術できるかどうかにも関わってきます。
○正常値を知らないと読み解けない
その通りですね
でも、正常値は動物種によって全く異なってくるものなんです。
さらに言えば、品種によっても、検査機器の種類によっても変わってくるものなのでここで説明することはできないんですね。
検査結果に書いてあることがほとんどなので、それを参考にしましょう
たったこれだけの項目なのに、なんだかとても疲れませんでしたか
単に私がこの辺のこと考えるのが嫌いなだけでしょうか。
次回は血液生化学検査についてお話しいたします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
“勝手にイヌコラム”
Q;イヌは汗をかくの
A;鼻と肉球と舌()からかくらしいです。
「らしい」というのは、舌から出る汗なんて見れないですから。
よだれとの区別ってどうやってするんでしょうね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
余談、
こんばんは!!
今年まだ蝉の声が一切しない事が何だかとても気になる妻さんです。
去年とか6月頃から「ミーンミーン」「ジージー」という鳴き声を
おたまちゃんと一緒に聞いていた気がするのですが
今年は梅雨明けが1ヶ月遅れているというニュースも流れているし、
まだ土の中で待機中なのでしょうか。
この時期になるともう一つ気になるのが、“熱中症”についてです。
今年はまだムシッとした猛暑日が来ていないですが、
ニュースによると、熱中症で搬送されている人は(去年ほどではない様ですが)いるそうです
人がなる、という事は動物さんたちも例外ではないという事。
朝晩は涼しくても日中急に暑くなったり、
外は涼しめでも室内(車内)は蒸し暑くなってしまったり…。
対策としては、動物さんをお留守番させてお出掛けの際は、冷房を弱めもしくは除湿にして出かける!などしてもいいかもしれないですね
今週には梅雨明け予報らしいので、皆様もどうか季節の変わり目で体調を崩されません様、お気をつけください
今週はここまで!
最後まで読んで頂きありがとうございました!!!
また来週