こんにちは。
今週もお越しくださりありがとうございます(( _ _ ))
獣医師をやっているyouです。
登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
;このブログの筆者で、普段は獣医師です。youと呼んでください。
世の中には美味しいもの、楽しいことが溢れていると思います。
それらに出会いに行くのが趣味です。
;動物看護師。獣医師youの妻さん。おたまちゃんのママ。
そういえば、この方の趣味って何なんでしょうか。
これ!というものを聞いたことがありません。
;おたまちゃん。1歳ちょっと。5本目の歯が生えました。
歯って前歯の後、どこが生えるか知ってました?
前歯の後は…さらに「前歯」なんですね。知らなかった
;二匹の猫。不本意ながら、つみれ(三毛)・うなぎ(黒白)と呼ばれます。
1歳になっても生えてないにゃ…
ヒトって不完全な生き物だにゃ。
…「待て」も出来ないくせに。(おたまちゃんもできませんけど。)
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獣医師の世界はとても狭い
「友達の友達」がこの間セミナーで挨拶した先生だったり、「後輩の彼女のお父さん」が近所の動物病院の院長先生だったり。
友達の友達の友達、位までいけば全ての獣医師に出会えてしまうんじゃないかって気がします
だからどこで何していたって、自分の行動がバレてしまう。
バレたって困ることはないのですが 笑
全然話をしたことのない獣医さんから、「今度病院開くんだって」と聞かれることも多々あります。
噂話なんて、一瞬で全国の獣医さんに広まります。
「あそこの先生、元ジャニーズらしいわよ」ってくらい適当な噂、誰か流してくれないかなぁ…。(誰得)
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久しぶりにハムスターさんのお話。
前回は去年の8月に書いていたみたいです。
のんびりしすぎですね
内容は「細菌性腸炎」です。
ただ、細菌性腸炎には様々な病気が含まれているため、原因が何だったかによって名前が変わってきます。
症状としてはどれも似ており、自宅でどの病気か判断することはまず不可能かと思います。
(と言っても、病院でも色々な理由で判断つかない場合もよくあるんですが。)
○「細菌性腸炎」には色々な病気が含まれるってどういうこと
まぁ…細菌性という言葉が曖昧なものなので、お気付きの方もいらっしゃると思います。
どんな細菌が原因になっているかで変わってくるんですね。
例えば…
・Clostridium piliforme(クロストリジウム菌)が原因⇨ティザー病
・Lawsonia intracellukaris(ローソニア菌)などが原因⇨増殖性回腸炎
・salmonella typhimurium(サルモネラ菌)が原因⇨サルモネラ症
・Campylobacter jejuni(カンピロバクター)が原因⇨カンピロバクター症
・抗菌薬の不適切な使用が原因⇨抗菌薬関連性大腸炎
と言った具合です。
*この菌名は、獣医学科に入るとテストに出ます。何十種類もの菌名を覚えて、しかもスペルミスが有ると減点されるようなテストもありました
○どんな症状が出る
一言で言えば、「下痢」です。
原因菌によって、その程度はまちまちですが。
かなりひどい下痢になることも多く、お尻や尻尾の周りがビチャビチャになるので、別名「ウェットテイル」とも呼ばれます。
さらに、イヌ・ネコさんと違ってハムスターさんの細菌性腸炎はとても死亡率が高いので、様子を見ることは厳禁です。
他にも、しんどそう、食欲が無い等の病気を特定するには至らない症状がほとんどです。
○ヒトにもうつる病気
そうなんです、特に「サルモネラ症」と「カンピロバクター症」はヒトにもうつる人獣共通感染症なんです。
ウンチが何らかの経路で口に入ると感染するので気をつけて下さい。
ハムスターさんは、お子さんが「飼いたい」と言って飼い始める方が多いので、動物に触ったらちゃんと手を洗うようにしてくださいね
(もちろん、手は大人も洗いましょう)
○ちょっと待って抗菌薬関連性大腸炎ってサラッと言ったけど何
バレました
細菌性腸炎のお話をしているのに抗菌薬ってどういうことでしょう。
実は、ハムスターさんなどの齧歯類、ウサギさんなどには使えない抗菌薬がたくさんあります。
もし、これを間違って使ってしまうとお腹の中の良い菌を殺してしまうため、悪玉菌が増えてきます。
悪玉菌は毒素を作って、腸の粘膜を破壊することで炎症を起こし、下痢を引き起こします。
つまり、最終的には細菌が原因で腸炎を引き起こすので「細菌性腸炎」としてくくられているわけです。
もっと細菌の名前についてお話をしたかったのですが、永遠と続いてしまうのでまたの機会に
次回は、検査と治療について書きます
お楽しみに
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“勝手に細菌学”
今日は、獣医師youの説明したい欲を発散するためいつものコーナーを取りやめにして少しだけ菌のお話。
細菌はどこにでもいるもので、とにかくたくさんの種類が確認されています。
顕微鏡があれば簡単に見ることができるものもいるんですね
今回のお話に出てきたCampylobacter jejuni(私はカンピロバクター・ジェジュニさんと呼んでいます。正しいかどうかは知りません。)さん。
これが学名というものなのですが、ただ覚えようとすると嫌になってしまいます。
実は
・campylo- ⇨湾曲した
・bacter ⇨細菌
・jejuni ⇨空腸の
という意味なんです。
ということは、空腸にいる曲がった細菌なんですねぇ
ね。面白くないですか
ちょっと細菌のこと知りたくなりませんか
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余談、
久々に余談です
早々、夏日が続いていますね
この時期、気になるのが熱中症やコンクリートが暑すぎるが故に肉球を火傷して怪我してしまう事ですね
わんちゃんのお散歩に出かける際には、コンクリートを一度手で触って、暑すぎないか確認してからお出かけ下さい
おたまちゃんのお散歩もこのところは少し日が陰り始める午後か、まだ日が優しい朝方行くようにしています
特におたまちゃん、帽子が大嫌い
なるべく気がつかれないように頭にのせるのですが…直ぐに頭に手をやり、投げ捨てます
ゴムで引っ掛けるタイプは、脱げない!と発狂…。
結局、いつも帽子は断念。
お陰で、こんがり日焼けをしてしまっている状態です(何かいい案があれば教えてください)
最後に、
この場をお借りして、お伝えしたい事があります!
今週はここまで、
最後までお付き合い、ありがとうございました!
また来週