こんばんは!
獣医師のyouです。
今回は、
「開院時期ついてのお知らせ」
⇨https://ameblo.jp/you-juisi/entry-12453985684.html
も同時にアップしているので、そちらもご覧いただけると幸いです。
登場人物紹介
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;このブログの筆者です。獣医師です。youと呼んでください。
今年は桜が満開の中、雪が降ったというニュースを見ました。
私が初めて青森に行った(大学が青森なのです)時もそうだったなぁ。
;動物看護師。獣医師youとおたまちゃんのママ。
ママになって1年が経ちますが、新米とはいつまで言っていいのやら。
街ゆく人を見て、新入社員当てゲームをするのが流行り。
それが正解かどうかは誰も知らない。
;おたまちゃん。好きな言葉は「花より団子」(だと思っています。)
動物園に行っても、水族館に行っても興味があるのは周りの人。
そして飽きたら寝ます。何しに行っているのやら。
;二匹の猫です。つみれ(三毛)・うなぎ(黒白)と呼ばれている。
食べて寝て、来客時には隠れます。
自宅警備員とはなんなのか。
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近頃おたまちゃんと一緒に、夕方のテレビを見る機会があります。
でも「クックルン」とか「はなかっぱ」とか「おとっぺ」とかもう私の知らないお話ばっかりなんですね。
もし一緒に見ていなかったら将来、
「クックルンでね〜…はなかっぱがね〜…」と言われても話についていけずに寂しい思いをするところでした。
ところで、「ひとりでできるもん」は「クックルン」に変わったのかなと思いますが、ワクワクさんやゴロリ(でしたっけ?)枠はまだあるのでしょうか。
じゃじゃ丸、ピッコロ、ポロリのポジションには誰がいるのでしょう
娘に、話が通じないヤツ認定される前にアップデートしておかないと。
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相変わらず、くだらないお話からスタートして申し訳ないです。
また今日から真面目なお話、させて頂きます
フェレット3大腫瘍には「リンパ腫」「インスリノーマ」「副腎腫瘍」とありますが、今回はフェレットの「インスリノーマ」についてお話したいと思います
以前、リンパ腫について解説致しました。
ぜひこちらも読んでもらえると嬉しいです
ある文献によると、インスリノーマは上記3つの中で一番発生率の高い腫瘍になります。
さらに、この病気はフェレットさんだけではなく他の動物さんにもなりうる病気であり、イヌではたまに見かける腫瘍です。
ということで、他の動物さんでも参考になる記事になると思います。
さて、インスリノーマについてお話する前に…2つのことを勉強しておきましょう
○膵臓ってどこで何をしているか知っていますか
なぜ膵臓についてお話しするかは察してください 笑
膵臓にできる腫瘍だからですね
膵臓は体の真ん中、胃と小腸の裏側にある脂肪のかたまりのような臓器です。
細長ーい臓器で、実際に見てみると、これって臓器なのと思ってしまう形をしています。
また、細かく言えばもっと色々していますが
①脂肪を分解する酵素を作っていたり(この機能を外分泌と言います)、
②血糖値に関与するホルモンを作っていたり(この機能を内分泌と言います)
が主な機能です。
○インスリンはとっても大事なホルモン
インスリン(血糖値を下げる)は膵臓にあるβ(ベータ)細胞というところで作られます。
ちなみに、グルカゴン(血糖値を上げる)というホルモンもありますが、こちらはα(アルファ)細胞で作られます。
実は、体の中で血糖値を上げるホルモンはたくさんあるのですが、血糖値を下げるホルモンはインスリンのみなんです
なので、無いと困る。どんどん血糖値が上がって糖尿病になってしまう。
だから糖尿病のときにはインスリンを使って治療していくんですね。
ならインスリノーマのときには糖分を入れてあげればいいんじゃないかと思われるかもしれませんが、その方法には大きな副作用があるので気をつけないといけません。
またこれについては治療のところで詳しくお話しします
○ということは…インスリノーマがどんな病気かわかりましたか
そう、膵臓にあるβ細胞が腫瘍化して、インスリンが作られ過ぎてしまう病気です。
膵臓がんの1つと言っても良いです。
この病気で厄介なのは以下の2つのことを同時に考えていかないといけないということ。
①腫瘍(ガン)としての性質。
⇨転移する、大きくなる、貧血になる、痩せてくるなど
②インスリンを多量に作ってしまう性質。
⇨低血糖になる。
どちらも命に関わる症状なので、どちらかだけ治療してもうまくいかないんです
○フェレットさんのインスリノーマの特徴
遺伝的なものや炭水化物の多い食餌が原因と言われることもありますが、確定はされていません。
平均5歳で発症するとのデータはありますが、2歳以上から確認されています。
性別に差はないみたいです。
また、インスリノーマは段々と大きくなっていきますが、作るインスリンの量も少しずつ増えていきます。
徐々に低血糖になった場合、体が低血糖に慣れているので症状が分かりにくいことがあります。
なので発見が遅れることもしばしば
ということは、フェレットさんも定期的な健康診断はしておかないといけないですね
低血糖とか発作のときって話したいことがたくさんあって脱線しがちなんです
(今回も、書いては消してを何回も繰り返しておりました。余計なことも話してしまうので 笑)
難しい病気の時は、まずはシンプルに。理解してもらうのを優先しないといけませんね
では、また来週
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“勝手にイヌコラム”
Q;足腰が弱ってきた筋力つけるためにお散歩行かなきゃ
A;いえ、ちょっと待ってください
確かに、歳をとって筋力が落ちてきているということも考えられます。
しかし、関節炎などで痛みがある場合、お散歩はただの苦痛になってしまいます。
痛みがあるのか無いのか、見た目だけで判断するのは少し難しいです。
病院へ行くことが先決ですね
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余談、
先日めでたく1歳になったおたまちゃんを
お祝いすべく、鬼怒川温泉へ行ってきました。
せっかく遠出をするからには
その近くの観光をしたいと足を向けた先は
「千本松牧場」
広い敷地の中には小動物さん達にふれあえるスペースがあり、やぎさんやうさぎさん
エミューさんにエサをあげられました。
おたまちゃんもニンジンスティックを握りしめ(握らされて?)、はじめて餌やりを体験
どんな様子だったかは、後日獣医師youのつぶやきに出てくるのでこの辺で
今週はここまで
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
また来週