先日は、台風だー!!と思い、今日はのんびりした日だろうと出勤したのですが、やたら混んで気付いたら夕方。
台風はそれたみたいでみたいで良かったわ〜〜と言う患者さんたちで待合室は溢れかえっていました。
パラパラと小雨が降った程度で終わったみたいで、かえって蒸しておりました。少しは涼しくなることを期待していたのに
こんな日にこそなりやすいのが熱中症。
・朝は涼しかったから窓を開けておけば大丈夫だと思った。
・いたずらしないようにケージに入れて外出。部屋は涼しくしたけど日が当たる場所だった。
・クーラーつけ忘れたまま外出してしまった。
…熱中症で来院した方々が言っていたことです。
熱中症ってよく聞く言葉だけど、実際どうなってしまうのか知らない。どんな対処をしていいのかわからないと言う方は多いのではないでしょうか
命に関わる病気なのですぐに病院へ行って欲しいところですが、移動中にもできることが沢山あります。
熱中症になりやすい仔の特徴もあるので、覚えておいて損はないですよーーー
○どんなときに熱中症になる
いろーーんな条件が重なることでなりますが、いくつかの原因を挙げてみましょう。
①高温多湿の環境に長時間居た。
…暑い家や車の中に置きっ放しにしてしまったということがすごく多いような気がします。
これは人間側の不注意ですね
②熱を放散しにくい、できないワンちゃん
…短頭種(ブルドッグやパグなどの鼻がペチャッとしている犬種)や太り過ぎ、大型犬と言った身体的な問題。
心臓病や呼吸器病を持っていること、などが挙げられます。
③過度な運動
…炎天下の中ドッグランに行った、走ってお散歩に行ったなどなど。
昔、真冬に土佐犬の熱中症をみたことがあります。雪をかき集めて冷やした記憶が…。
○どんな症状になるの?
心拍が早い、ハッハッハッハッ(パンティング)としている、嘔吐、下痢、ぐったりしている、発作を起こしている、意識が無い、口の中が真っ白or明らかに赤い、そして何よりも体温が高いといったことがみられます。
○なので、体温を測ってみるのがベスト。
とは言ってもいつでも体温計を持ち運んでいる人はそうそういません。
そういうときは、耳の中に指を入れてみてください
明らかに熱くなって入れば熱中症が疑われます。
○放っておけば死に直結??
体温が上がりすぎると、体のタンパク質が変化して臓器が大ダメージを受けてしまいます。
その結果多臓器不全(腎不全や肝不全、脳障害など)になっていきます。
これは時間がたつほど進むので、できるだけ早く対処しなければならないのです
次回は実際にどう対処すればいいのか、移動中にもできる処置は??について書いていきます。
暑いかどうかだけではなくて、湿度にも気をつけてください