こんにちは。
どうやら夏休みに入ったみたいで、診察に親子でいらっしゃる方が増えました。
込み入った話をしている時に「もう飽きたー」という視線が痛いです
早く切り上げるべきか非常に悩みます。
なんなら、奥でお子様をお預かりします
さて、今回はハリネズミさんの病気についてです
最近診察数が急激に増えている動物です。
でも、まだまだペットショップや繁殖場での病気に対する認識が低いみたいで、大体何かの病気にかかっているような気がします
注:ちゃんと気をつけている方もたくさんいます。
そんな中でも多いのはダニの寄生(特に疥癬と呼ばれるヤツらです)
とーーーーっても痒いので早く対処してあげましょう。
中にはヒトを咬むのもいるので気をつけなくてはいけません。
○痒がっていたり、フケが多かったり、よく針が抜けるという場合は要注意
ハリネズミさんは夜行性ということもあり、なかなか気づきにくいこともあるかと思います。
顔まわりや背中をよーーく見てあげてください。
場合によってはもぞもぞ動いて見えることも
○接触感染によりうつる
セッショクカンセン…?つまり、ダニに触れることによって感染するということです。
繁殖場や同居のハリネズミさんから来る場合が多いみたいです。
タオルや床材を介して感染が拡大します。
○なので、新しくハリネズミさんを飼育する時には気をつけて。
しっかり検査や治療をしてからふれあいさせましょう。
全頭感染なんてしたら大変なことになります。
ほんと大変なんです…
○検査は比較的簡単です
無麻酔での検査がとても難しいハリネズミさん。
でも、疥癬は抜けた針や落ちたフケを顕微鏡で見ることでわかっちゃうんです。
診察台で丸まってしまってもOK
まぁ…検査で出てこなかったからと言って感染していないとは言い切れないのですが
(スミマセン…)
○どうしたら治せるの
方法は色々とあります。ここでは一番一般的なもので。
食欲もあって元気ならレボリューション(セラメクチン)が楽チン。
(何度も紹介していますが、別にレボリューションの回し者ではございません)
ただし、虫卵には効果がないため卵が孵化する頃を狙って何回か駆虫することをお勧めします。
もちろん、痒がるという症状の中には細菌感染やカビの感染なんてのもあるので必ず診察を受けてくださいね。
余談、我が家もとうとう扇風機を出しました
早速涼むつみさん(まあ、そこじゃ風は当たらないけどね)
と、それを邪魔しにくるうなさん。
