ヤリ目になり切れない優さん⑤

またしても泊まりで遊びに行こうと言った優さんと3回目のデートです。

基本的に優しいし、無理やり迫ってくる人では無さそう。

男性がしたいと思うのは当たり前だし、適当に流しておけば良いかなと思っていました。

今回は映画を見ることになり、私が事前に予約してチケットを購入していました。

そんなの申し訳ないと言われましたが、ごはんを毎回奢ってもらってたので全然良いですと答えました。

見終わってから雑貨屋さんを回っていたところ、可愛いハーバリウムを発見。

四葉「これめちゃくちゃ可愛いですね！」

優さん「ほんとだ〜、四葉さんの雰囲気に合ってますね、これ映画のお礼にプレゼントします」

四葉「いやいやいつも奢ってもらってるからお礼のつもりだったのに、これじゃ意味無くなっちゃう」

優さん「気にしないでください♪」

と結局買われてしまいました。

ここまでしてくれるって大事にされてるよな…？

ヤリ目じゃないか、と8割くらい彼のことを信じていました。

夜ごはんもご馳走になり帰り道の車中で優さんがモゴモゴ話し出します。

優さん「あの、四葉さんは、モテますよね」

四葉「えー、そんなことないですよ」

優さん「でも絶対モテそう、なんていうか、僕は恋愛に自信がなくて」

四葉「うんうん」

優さん「その、気持ちを伝えるのとか苦手で、相手の反応をいつも見ちゃうし、でも何回も会ってると僕の気持ちも薄れてきちゃうっていうか」

回りくどいなぁ

四葉「えっと、私を気に入ってもらってるってことですか？」

まごまごしたのが苦手でサクッと聞いてしまう私です。

優さん「そうですね…でも四葉さんの反応見てるとダメって分かってるんですよ」

なぜ決めつける。

告白をきちんとせずにダメだと言い切るなんて逃げも良いとこだな。

四葉「んー、返事する前にダメって決められちゃうのもちょっと違うような。笑」

優さん「そうですよね！そうですね！こういうとこがダメなんですよね…」

めんどくせー！！！！

四葉「今すぐにお付き合いって気持ちはないけど、3回会って全部楽しかったし、これからもしばらく会ってみませんか？」

優さん「いいですよ！」

食い気味に答えてきます。

四葉「なんだかやけっぱちになってませんか。笑」

優さん「そんなことないですよ！」

やはり食い気味。

四葉「しばらく遊んでみて、お互いのこと知って、結婚も視野に入れられるなぁと思ったらお付き合いしたいです」

優さん「僕もそう思います！」

なんだかもう圧がすごい。

考える前に答えてる感。

四葉「じゃあ来週も会いましょうか」

毎週会っていたので、今回もそうしようと思い聞いてみました。

優さん「あー、来週は仕事が入るかもしれなくて…また連絡します！」

四葉「わかりました♪」

ここで解散しました。

次の日LINEで「日程が分かったらまた教えてください」と送ったら、4日ほど返信がありません。

あんな前のめりで付き合いたがってたのに、おかしい。

さらに2日ほど待っても返信がないので、再度送ってみたところ。

優さん「実は元カノとヨリを戻すことになりました。四葉さんとの時間とても楽しかったですが、これで終わりにします。ありがとうございました。」

なんですとぉー！！

元カノエピソードがあまりにも具体的だったので、これは同時進行されていたのか？と思い突撃。

四葉「もしかして元カノさんと別れてなかったか、喧嘩中にアプリ登録して適当な相手探してました？」

返信なし。

既読つかず。

あ、

あれ。

ブロックされてるー！！！！

最後のLINEを打って即ブロックしたようです。

これはかなりショックでした。

多少疑惑のある人でしたが、私と付き合いたいと言ってくれたし、大事にしているような行動も取っていました。

それなのに瞬殺ブロック！

落ち着いてから考えてみたのですが、やはり彼女がいたんじゃないかと。

でもよく怒る彼女に嫌気がさして、浮気して困らせてやる！と思ったのなぁ、なんて。

初回から泊まりを提案する人、なかなかいないですもんね。

多分単なるお遊びで女性と付き合ったことがなくて、ホテルへの持ち込み方が分からなかったんでしょう。

いつものように尽くしてしまい、それでもなんとかホテルに行きたい、だけど私は結婚結婚うるさい。

この女とはやれない！！！！

ってとこでしょうかね。笑

ヤリ目になり切れない優さん編でした。

おわり。