面白かった!!
1~2話はあんまり面白くなくて、ずっと放置していたけれど、我慢してそこを乗り越えたら、一気観。
主演のジュリア・ガーナー、同じくNetflixにある『オザークへようこそ』に出ていてこの女優、すごいなあ、最高、と思っていたら、やはりメキメキと今や注目の若手女優になった感じ。まだかなり若いんだよね。
ただこのドラマだと、彼女の役に見慣れるまでちょっと時間がかかった。
本人も『アクセントに苦労した。』と言ってたけど、ロシア人っぽい英語のアクセントがわざとらしくて不自然で気になった。
というか、『オザーク』の彼女、本当に役にハマっていて、あのイメージと演技が完璧すぎだった。観るほうの気持ちの切り替えが必要なのかも。
ストーリーは、1円のお金もないロシア人の女の子が嘘をつきまくって、ニューヨークで膨大な金額の詐欺をしまくるというもの。ニューヨークの超高級ホテル、レストランの無銭宿泊飲食からフィフスアベニューのとんでもない不動産を買おうとしたり、レベルがその辺の詐欺の話じゃない。
世界最強の金融都市、ニューヨーク、ウォール街の一流銀行マンや弁護士たちも次から次に騙される。
彼女は一貫して、ワガママ、横柄、いかにも『大富豪』風に振る舞う。
人間って表面的なものに弱いのね。
たしかに、仕事でも、実際に密に仕事してみるとたいしたことないんだけど、最初からめちゃめちゃ自信満々で偉そうな人とかいる。
『仕事めっちゃできそうー。』って、私はよくびびっちゃったりする。
人と対面したとき、どう振る舞うか、ってものすごい影響あるのね。
↓左が本人で右がドラマの中の 女優のジュリア・ガーナー。

あと、このストーリーを暴いた記者の女優も良かった。
髪振り乱して『あたしのキャリアがかかってるの!』ってわめき散らす彼女、すき(笑)。ニューヨークで働き続けるのは並大抵じゃない。
前職でニューヨークオフィス行ったことあるけど、みんな自分たちのことばかりで誰も話しかけてこなかった。現職でもニューヨークオフィスは『誰も挨拶しない。みんなちょー怖いよ。』と上司が言っていた。
厳しい大都市っす。
でも、このドラマ、単に『こんな突拍子のない詐欺師がいましたよ。』って話じゃなくて、
記者役の彼女が『資本主義の抱える個人にもたらす闇、影響』とか言ってたと思うけど、たしかに事の本質ってなんだろう、って考えると、このドラマが投げかける問題は深いと思う。
なぜそんなにお金が欲しい?
何百万円もするブランドの洋服やバッグ、会員制の高級レストランやバー、プライベートジェットや船。
狂ったように、でもまるで当たり前のようにそういった最上級の贅沢を求めるようになったのは何故なんだろう。
ニューヨークは、たしかにカネの街。
でも、ドイツの片田舎で裕福ではないが普通に愛されて育った女の子がなぜ?
そこはこのドラマでも最後までぼかして終わる。記者役の女性は、クビギリギリだったところを、この大ヒットストーリーを記事にしたので大挽回して出世もするのだけど、彼女自身、最後はあまり納得せずに終わるところがまたイイ。
チャラチャラした話かと思ってたけど、色々考えさせられるドラマだった。
ちなみに、記者役の女優が、『マイガール』の女の子だったことを知りビックリ!
最近は、またフェアトレードチョコに舞い戻っています。うまうまー。